7/30 北岳~笊ヶ岳
白峰南嶺は2008年に初めてに入ってからお気に入りのエリアとなった。いずれやりたいと思っていたのが北岳~笊ヶ岳間を通しで縦走すること。北は広河原、南は雨畑を基点とすると、南下コースの場合15-16時間程度、北上コースの場合17-18時間程度と想定される。広河原へのバスのアプローチを考えると家から発着を含めワンデイでこなすのは困難で、現実的には2日間要するコースである。
南下か北上か、どこで夜を明かすかが考えどころたが、北岳~笊ヶ岳間を日を跨がずに行くことに自分自身興味があったので、北岳最寄の肩の小屋に1泊することとした。小屋泊も考えたが、軽量化を工夫すればテント泊装備でも上記は達成できると判断し、今回はテント泊とした。
白根三山周辺の混雑を避けたいので、7/29(金)-30(土)のスケジュール。朝に下山口の老平に車を置き、バス停までジョグ。奈良田でバスを乗り継ぎ9時45分広河原へ。10時から登り、13時に肩の小屋。3番手ぐらいでテント場の受付を済ます。いい場所にテントが張れた。最終的には30張りぐらいだっただろうか。昼寝してガスが晴れたら散策、お湯を沸かしてラーメン食べて、、とかなりゆっくりすごすことができた。少し時間が余りすぎた感もあったが、非日常的ないい時間だったと思う。
北岳~笊ヶ岳間は区切りよく10時間以内目標にした。ちなみに北岳~光岳は24時間以内という記録があるという。山を始めた頃にその記録を聞いて驚いた。TJAR創始者の岩瀬さんの記録である。その後、誰かチャレンジしているかもしれない。昨今のスピード化からすると20時間以内でも不思議ではない。
肩の小屋 4:20
北岳 4:38-4:47
間ノ岳 6:00-6:03
農鳥岳 7:17
大門沢下降点 7:32-7:36
広河内岳 7:49
笹山 9:17
奈良田越 10:32-10:35
伝付峠 11:33-11:57
生木割 13:33
笊ヶ岳 14:36-14:44
布引山 15:18
奥沢谷 16:50-16:55
老平 17:37
北岳で日の出を見てスタートとしたかったが、ガスがかかり見れないまま日の出時刻を少し過ぎてスタート。間ノ岳までは北岳山荘泊だった人たちと行動時間が重なるためか先行者がそこそこ多いが、広い場所で先行させてもらえば済む程度なので焦らず進む。日曜朝だったらもっと混雑していたことだろう。間ノ岳では遥か遠くに笊ヶ岳が見えた。その距離感は、大変そうだというよりその過程でいろんな景色が見れるだろうという期待感が大きかった。
しかし、展望の稜線のはずが広河内岳からいきなりがガスってしまう。踏み跡が不明瞭な箇所は慎重に下る。大籠岳前後の尾根上で迷いようはないが、白河内岳からの下りが難しかった。ここはマイクロレーサーコンパスが大変役立った。笹山からも1回枝尾根に入りかけてしまう。過去そんなミスがなかったのでちょっと自分に対しがっかりしつつ、気を引き締めなおす。奈良田越で2000mを切ると少し暑さを感じ水の消費が進むが、林道は半分ぐらいは日がかげり水はギリギリ持った。しかし、かなり喉が渇いたので水場で1L飲み、2L追加する。緩い登りだが身体の調子が良い。森のなかの穏やかなトレイルが続く。
笊ヶ岳の最後の急登はキツかったが、14時36分、北岳9時間49分で目標以内で到着することができた。ここで南部の大展望であれば最高であったが、主脈の中腹から上は雲包まれ見ることができなかった。一休み後布引山を経て長い下りとなる。植生が徐々に変化し気温が上がっていくのがわかる。16時50分沢に降り立ち、豊富な流れで汗を流す。あとは慎重にトラバース道を進み林道にでて、17時37分駐車場に戻ることができた。良い達成感があった。
ちなみに装備はOMMレースとほぼ同じで、行動中は5-7kg程度の重量である。
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