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2015年11月 8日 (日)

TheOMM 参戦記 その2

■1日目 40.8㎞ up3310m
1時間遅れの動揺はさすがに大きい。本来競技時間が1時間長いことが前提のコースなので、明るい時間帯たぶんゴールできない。それに記録はどうなるのだろうとか、あれこれ考える。でも仕方ない。スタートさせてもらえただけありがたいと考えるようにした。

各区間はルートとスプリットタイム比から考察したい。

S-1 30:28 Ave3 21:13(スプリット上位3チーム平均)
ウォームアップ的なショートレッグ。まずは地図への慣れだ。今回の地図は縮尺1:40000 等高線間隔15m。地図上の1マスが1km四方。等高線間隔15mというのは初めて。ちなみに15m≒50ftで、イギリス人の感覚にマッチしているらしい。体感的には地図の印象より等高線1本につき登る。もっともこれは足場や荷物も影響しているかもしれない。CP1はナビゲーションの難度は低いが、数えると一気に350mも登っていて、ほぼ30分費やした。CP数が少なくぱっと見何とかなりそうにも見えたが、やはり時間はかかりそう。

1-2  1:42:41 Ave3 1:08:00
ルートプランが問われるロングレッグその1。中央の稜線伝いがまず目に入ったが、左に迂回する谷のラインを登りが減らせそうなのでこちらを選択した。中盤林道も使えるので比較的スムーズで正解に感じられたが、最大の難所は雨で増水した川の横断だった。幅は5m程度だが、少し濁っているため川底が見えない。流れが穏やかなところで渡ると腿ぐらいまで浸かったが何とか横断できた。その後も湿地状の足元が2kmほど続きペース落ちた。ロスはごく小さいもので済んだが、CP付近はなかなか難しい地形だった。しかしトップのタイムは1時間3分で驚異的。緑のルートがもしかしたら速そうにも見えるが、、、

Day1_1

2-3 19:04 Ave3 12:54
3の周辺の地形は今回のコース上では最も細かく、注意が必要なことがわかる。できるだけ近くで現在地を特定したいので、谷の曲がりを利用した。すると難なくCPに到達できた。

3-4-5 1:54:48 Ave3  1:11:36
3-4はこの日最もコンディションがタフな区間だった。ちょうど雨雲が押し寄せ、西からの向かい風が強烈で体感温度が相当低い。そして冷え切った身体に手ごわかったのが腰までつかる川の横断。横断後は動いて身体を温めないと危険を感じるぐらいだった。4へと下るとガスが晴れ、気温も上がり危機を脱する。なお、装備の切り替え&休憩で10分ほど停滞があったので、その分タイムはかかっている。

5-6 2:26:47 Ave3 1:57:38
ここが2日間通じても最長のレッグ。直線で11km近い。1-2を通るときにプランしたのは南回りだったが、足元がずっとタフなことが予想されたので、距離は伸びるが北上して中央の道を使うプランの提案をして採用となった。川の横断が先ほどより下流のためより手ごわいが、中州があり幅の広いところで横断した。足元が滑りやすくひやひやした。林道にでて一安心だが、ロードに出ると強風と冷たい雨で体が冷える。追い風だったのがせめてもの救い。アタックも特に問題なかった。Ave3の1:57に対し、2:26で125%で1-2と比べ良いチョイスだった。なお、プランナー推奨も道ルート(しかも6を逆からアタック)だが、多くのチームは南回りを選んだ模様。

Day1_2


6-7 50:16 Ave3 36:52
湖畔まで私は道回りしか見えていなかったが、やまたかくんのショートカット案を採用。しかし急激に疲労を感じる。ジェルを一個とるが、もっとエネルギーがもっとほしいが残量からセーブしないといけない。ハイドレの水も尽きロードに出たところでトレイルレースならそろそろエイドがあるよな、、と頭をよぎる。おかげで7への登りでかなりペースダウンしてしまう。ただ、この区間もナビが良くタイムは悪くなく、ここで一時的に12位まで順位が上昇していた模様。

7-8-9  80:01  Ave3 54:47
かなり消耗しているし風が冷たい。7-8は山田君にナビを任せて着いていくことに徹する。登りでエネルギーバーを補給し、予備のボトルからの給水する。脚が冷えすぎて感覚が鈍り安定しない足場に翻弄されつつ、8に到着。8-9は補給が効いたのか、登りきったためか、体が少し楽になる。深い谷を横断後にトラバースの踏み跡があったのも助かった。9は難しい上に完全に日没でどんどん視界が悪くなる。トラバースで進むが、CP付近は予想通り1本の沢というよりは細い沢の集合体みたいな地形で判然としない。対岸の地形との相対からこの辺にあってほしいという位置で周囲を見渡すと20mぐらい先に発見。結果的にほぼロスなしで到達。ここはやはりバテがタイム比にでている。

9-10-11-G 55:35 Ave3 33:36
ここからはナイトナビゲーションになる。ただし技術的には難しくはない。10はオーバーランを注意しつつ発見。10からは非常に急斜面だが、地図に出ていない道も活用し案外問題なく下れた。対岸の山にもいくつかのライトが見え、眼下にはテントサイトの無数の明かりが見え美しかった。夜間のためトップタイム比は良くない。

フィニッシュでスプリットタイムのプリントを受け取ると、16位とのこと。レイトスタートであったが、実タイムの記録となっていて一安心。途中体力的に苦戦したもののナビゲーションのロスは小さく、中位より上に位置していたので、きちんと戦えている。明日も頑張ろうという気持ちで就寝することができた。

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