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2015年11月27日 (金)

OMM Japan Tsumagoi

少し時間があいてしまいましたが、11/14-15に嬬恋で開催されたOMM Japanについて簡潔にまとめておきます。

■成績

ストレートロング優勝 10時間29分58秒

昨年に引き続き市岡さんとのチームで参戦。優勝はもちろんうれしい。

■装備

UKの時の装備とベースになっていて、以下を変更した。

・減量
食料:エネルギーバー2本減らし(距離が短いため)
マット:エアマット⇒ザックの背面パッド(草地の上だろうと想定して)
ガスコンロ⇒市岡さん(私のよりコンパクトなため)

・増量
ダウン:フードなし⇒ありに変更(寒さ対策)

上記で0.5kg程度の軽量化。水も1.5Lから1.2Lに減らしたので、合わせてスタート時点で0.8kg減。UK:フル状態で7kg程度⇒Japan:6kg前半。ただし、テントの幕が濡れ絞りきれなかったので、2日目のほうが重かった。

背面パッドのみはやや攻めすぎで30分に1回姿勢を変えることに。保温は今回のコンディションだと充分だったので、条件により1ランク軽量化は可能。

■ナビゲーション

1日目

1-2:分岐を見落とす。尾根道が直進で、道米子瀑布方面が左に分岐だと思い込んでいたため。実際はY字路で行くべき方向が細い。200m先のカーブで気づいたが4分ほどのロス。

11-12:対象の尾根にのったものの見えなかったので、念のため先の尾根まで確認に行き1分半ほどプラス。これは保険みたいなもの。

8-9:直進&地形読みで16:37(2番目に良いタイムは20:09)。ナビゲーションで明確な差がついたのはこの区間。

2日目

3までで35:28。2位のチームは47:21で、ここまでで大きく差をつけている。1-2 16:20、2-3 16:16に対しセカンドラップは17:55、17:51で1分半差程度だが、どちらかロスがあったチームが多かった。

6-7:西側の道が早かったとの声多数。脚力でトップを維持。2番手小野・山田チームは西側の道にでたとのこと。

9-10:笹薮に埋もれたルートだったせいか、大きなミスはないが明確に遅い(1分ほど休憩している)。

■ペース

ナビゲーション要素の少ない初日の7までで3時間52分。2番手の飴本・山本チームに8分リード。その他の走れる区間もだいたいトップは取れている。だが、キロ当たりタイムで考えるとUKの時より距離が若干速い程度にすぎず、それは単に距離が短かったためでプラス評価はできない。国内のOMMもこのペースでは勝てない時がくると思う。

■それぞれの楽しみ方

私は自己のベストパフォーマンスを発揮することに楽しみ感じる。装備を吟味すること、しっかり走ること、きっちりナビゲーションをすること。それらが楽しい。

OMMは楽しみ方の懐の深さが魅力と言われる。衣食住背負うことから、他のレースより普段の価値観やポリシーも現れるのだろうと感じる。そう考えると、こうだと強要することなく、それぞれの楽しみ方を尊重していくことが大切なんじゃないだろうかと思える。

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2015年11月10日 (火)

TheOMM 参戦記 その3

■1日目夜

フィニッシュ時間、実際は19時半になるが、明日は標準時刻なのでもう18時半で行動しておいたほうが無難。(と、いうことをホントにそれであっているか何度も考える...)

風もそこそこで星空も見え、テントは張りやすかった。張るスペースもまだ充分あった。テント内は2人でも特にストレスはなく、暖かく落ち着く。夕食をつくり標準時20時半ごろに就寝する。その後、夜間はかなり風が強く、一度テントがつぶされかけたが、明け方に徐々に収まっていった。

■2日目 33.1km/up2710m

スタートは7:30からということになった。5時半~5:45ぐらに起きることとする。6時半には片付け開始で、7時前にはテントの撤収完了。多少冷え込んでいるが、雨でないので昨日より楽だった。

S-1 10:08 ave3 7:29

開けているが手前の急斜面のため、CPの沢は見えない。エリートクラスの同時スタートが6チームほど。私たちは先行3チームの一角としてCPに到着。

Day2_1

1-2 25:19 ave3 15:47

登りを抑えるプランでルートチョイスする。このチョイスは同時スタート組では我々だ けだったが、同時かやや先行する形でCPに到達できた。

2-3 38:56 ave3 25:07

ここは若干ライン取りに差があるものの基本同じルートチョイス。我々より少しスピード感のあるチームに先行を許すが、2番手でCPに到着。

3-4 1:10:32 ave3 47:05

林道を登りきった地点で休憩。ここで何組かに先行されるが、その後のライン取りがうまくいき順調に4に到達。走りやすく区間も多く、「普通に」風景を楽しむ余裕あり、この時点では完走は間違いないと感じられていた。我々やその周囲のチームは尾根に上がるルートだが、トップ集団は緑のルートを取っている模様。これはまったく見えなかったし、速いとは思えないのだが、、、

4-5 1:06:40 ave3 46:42

道に出るまでのライン取りが結構難しく、山火事跡みたいなところも通過する。谷をつめ順調に斜面に取り付くが登りがタフだった。下りはトレイルがつながっていてラッキーだった。しかし、このあたりから後続スタートのチームにどんどん交わされるようになり、走力差を感じる。

5-6 43:03 ave3 29:33

初めての樹林帯区間。快適に走れるかと思ったら、深い湿地と傾斜した斜面の踏み跡で消耗する。想定よりかなり時間がかかり、手こずった感があった。

6-7 70:45 ave3 42:48

登りはトレイルが使えるが、足元はやはり緩い。平原にでればスピードがあげられるかなと思ったが、ここからが非常に厳しいモコモコした柔らかい足場だった。一歩一歩フレキシブルすぎてバランスを取るのが一苦労で特に足首への負担が大きい。CPまで残り1.5km、なんと35分かかっている。ここで完走ペースに対しての貯金はなくなった。緑のようなラインのほうが走りやすかった可能性もあるが、地図から事前に判断するのは難しい。

Day2_2

7-8 1:18:02 ave3 52:50

谷沿いは踏み跡がしっかりしており、その後の下りも走りやすいラインを見極めながら進めた。その後、道に出るまでが少々タフだった。エネルギーが切れ気味なので足元のブルーベリーを何度もつまんだ。道に出たところでじっくり補給して回復を図る。ブルーベリー夢中になり過ぎたなのか、タイムが遅い...

8-9 1:03:36 ave3 50:03

2日間の総仕上げ的なタフな400m登りの区間。体力的にきつい区間だったが、足場がよいせいか上位とのタイム比は悪くなかった。17時ゴールはまだチャンスがあるが、CP9の15時関門はもう間に合わない。有人関門でナンバーチェックのみか終了宣告かで運命が分かれる。ちょっと先にCPに着いたチームが先に進もうとしていない。ああ、これは、、と理解する。我々もそこでタイムオーバーを告げられ、会場へ直行するように指示を受ける。

Day2_3

9-G

会場まで6.5㎞/up150m(コースをたどると8.5km/up250m)。ちょうど村越、田島チームも同じタイミングで戻ってきたところだった。

■まとめ

オリエンテーリングやトレイルランニングからこのレースに興味をもつ人は多いと思います。それらのレースよりいい成績を出せるかというと、それほど易しいものではないというのが私が出場した感想です。

今回、トップチームとのタイム比は145%ほどで、過去に出場したオリエンテーリングの世界選手権よりトップ選手とのタイム比は大きいものでした。(もっと言えば、トラック競技の世界記録との比率より大きい)

もっとも、足場の良い区間では125~130%程度の差なので、基本的な走力差はそのぐらいであると考えられます。問題は足場の悪い区間にあります。まず、荷重のある中での足場の悪い場所を進むパワーに欠けているというのがあり、さらに地図から得られる情報だけでなく、現地の判断で移動しやすい場所を選んで進む技量の差いうのも小さくないでしょう。地図読みでのナビゲーションはほぼ完璧でしたが、現地判断でのナビゲーション(というよりはドライビングか)はまだまだでした。そこに悪天候が加わるため、その差が増幅されてます。例えば、我々はめまぐるしく変わる気象条件に何度も着たり脱いだりがあり、それだけで初日は20分程度費やしています。その回数や時間を短縮するといったことも必要になってきます。従って経験によってタイムを短縮できる面もあると思います。

選手層自体はそれほど層が厚いわけではなく、今回エリートでは中位に位置していたし、10位以内であれば手に届く差ではあると感じます。しかし今回規定時間内完走は6チームで、そこに食い込みにはかなりの隔たりがあるのも事実です。(これは今年のコースが例年より長かったというのもあるみたいです)

達成感のある到達地点は、完走のうえの順位をつけることだと感じています。それが目標として適切か、そこまでフォーカスできるか、といわれるなかなか厳しいというのが正直なところです。

今回の収穫は、やはりそれは参加してみないと分からないことだったので、そのレベルを実感できたことがまずひとつ。また、タフなスケジュールでの参戦であったけど、想定内の疲労でこなすことができたのは、収穫というか、ホッとした点です。この競技はチーム戦であり、昨年相馬さんと参加予定でありながら、行くことが叶わず心残りがありました。今年チームを組んだくれた山田くんには感謝したいと思います。完走こそ果たせませんでしたが、私自身は今まで身につけてきた体力は技術はきっちり発揮できたと感じています。また、彼のほうがこの足場に適性があり、悪天候へのタフさも持っているので、チームメイク次第ではもっと上位を狙えると期待したいと思います。

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2015年11月 8日 (日)

TheOMM 参戦記 その2

■1日目 40.8㎞ up3310m
1時間遅れの動揺はさすがに大きい。本来競技時間が1時間長いことが前提のコースなので、明るい時間帯たぶんゴールできない。それに記録はどうなるのだろうとか、あれこれ考える。でも仕方ない。スタートさせてもらえただけありがたいと考えるようにした。

各区間はルートとスプリットタイム比から考察したい。

S-1 30:28 Ave3 21:13(スプリット上位3チーム平均)
ウォームアップ的なショートレッグ。まずは地図への慣れだ。今回の地図は縮尺1:40000 等高線間隔15m。地図上の1マスが1km四方。等高線間隔15mというのは初めて。ちなみに15m≒50ftで、イギリス人の感覚にマッチしているらしい。体感的には地図の印象より等高線1本につき登る。もっともこれは足場や荷物も影響しているかもしれない。CP1はナビゲーションの難度は低いが、数えると一気に350mも登っていて、ほぼ30分費やした。CP数が少なくぱっと見何とかなりそうにも見えたが、やはり時間はかかりそう。

1-2  1:42:41 Ave3 1:08:00
ルートプランが問われるロングレッグその1。中央の稜線伝いがまず目に入ったが、左に迂回する谷のラインを登りが減らせそうなのでこちらを選択した。中盤林道も使えるので比較的スムーズで正解に感じられたが、最大の難所は雨で増水した川の横断だった。幅は5m程度だが、少し濁っているため川底が見えない。流れが穏やかなところで渡ると腿ぐらいまで浸かったが何とか横断できた。その後も湿地状の足元が2kmほど続きペース落ちた。ロスはごく小さいもので済んだが、CP付近はなかなか難しい地形だった。しかしトップのタイムは1時間3分で驚異的。緑のルートがもしかしたら速そうにも見えるが、、、

Day1_1

2-3 19:04 Ave3 12:54
3の周辺の地形は今回のコース上では最も細かく、注意が必要なことがわかる。できるだけ近くで現在地を特定したいので、谷の曲がりを利用した。すると難なくCPに到達できた。

3-4-5 1:54:48 Ave3  1:11:36
3-4はこの日最もコンディションがタフな区間だった。ちょうど雨雲が押し寄せ、西からの向かい風が強烈で体感温度が相当低い。そして冷え切った身体に手ごわかったのが腰までつかる川の横断。横断後は動いて身体を温めないと危険を感じるぐらいだった。4へと下るとガスが晴れ、気温も上がり危機を脱する。なお、装備の切り替え&休憩で10分ほど停滞があったので、その分タイムはかかっている。

5-6 2:26:47 Ave3 1:57:38
ここが2日間通じても最長のレッグ。直線で11km近い。1-2を通るときにプランしたのは南回りだったが、足元がずっとタフなことが予想されたので、距離は伸びるが北上して中央の道を使うプランの提案をして採用となった。川の横断が先ほどより下流のためより手ごわいが、中州があり幅の広いところで横断した。足元が滑りやすくひやひやした。林道にでて一安心だが、ロードに出ると強風と冷たい雨で体が冷える。追い風だったのがせめてもの救い。アタックも特に問題なかった。Ave3の1:57に対し、2:26で125%で1-2と比べ良いチョイスだった。なお、プランナー推奨も道ルート(しかも6を逆からアタック)だが、多くのチームは南回りを選んだ模様。

Day1_2


6-7 50:16 Ave3 36:52
湖畔まで私は道回りしか見えていなかったが、やまたかくんのショートカット案を採用。しかし急激に疲労を感じる。ジェルを一個とるが、もっとエネルギーがもっとほしいが残量からセーブしないといけない。ハイドレの水も尽きロードに出たところでトレイルレースならそろそろエイドがあるよな、、と頭をよぎる。おかげで7への登りでかなりペースダウンしてしまう。ただ、この区間もナビが良くタイムは悪くなく、ここで一時的に12位まで順位が上昇していた模様。

7-8-9  80:01  Ave3 54:47
かなり消耗しているし風が冷たい。7-8は山田君にナビを任せて着いていくことに徹する。登りでエネルギーバーを補給し、予備のボトルからの給水する。脚が冷えすぎて感覚が鈍り安定しない足場に翻弄されつつ、8に到着。8-9は補給が効いたのか、登りきったためか、体が少し楽になる。深い谷を横断後にトラバースの踏み跡があったのも助かった。9は難しい上に完全に日没でどんどん視界が悪くなる。トラバースで進むが、CP付近は予想通り1本の沢というよりは細い沢の集合体みたいな地形で判然としない。対岸の地形との相対からこの辺にあってほしいという位置で周囲を見渡すと20mぐらい先に発見。結果的にほぼロスなしで到達。ここはやはりバテがタイム比にでている。

9-10-11-G 55:35 Ave3 33:36
ここからはナイトナビゲーションになる。ただし技術的には難しくはない。10はオーバーランを注意しつつ発見。10からは非常に急斜面だが、地図に出ていない道も活用し案外問題なく下れた。対岸の山にもいくつかのライトが見え、眼下にはテントサイトの無数の明かりが見え美しかった。夜間のためトップタイム比は良くない。

フィニッシュでスプリットタイムのプリントを受け取ると、16位とのこと。レイトスタートであったが、実タイムの記録となっていて一安心。途中体力的に苦戦したもののナビゲーションのロスは小さく、中位より上に位置していたので、きちんと戦えている。明日も頑張ろうという気持ちで就寝することができた。

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2015年11月 4日 (水)

TheOMM 参戦記 その1

昨年、日本での第一回大会が開催されたOMMレース、今年は50年近い伝統のある本場イギリスのTheOMMに参加してきました。

Img_4259

OMMとはオリジナルマウンテンマラソンの略である通り山を走る競技ですが、トレイルランニングではなくストレート種目はオリエンテーリング、スコア種目はロゲイニングに近いナビゲーション競技です。

特長としては2日間行動するための装備一式を背負うこと。初日のフィニッシュがそのまま幕営拠点となり、翌朝スタートとなります。以上のことから、走力、地図読み力、野営といった山での総合力が要求されるレースです。

私は昨年の日本大会の準優勝メンバーの山田高志君と最上位のエリートクラスに参加しました。エリートクラスは他のクラスと一線を画したタフなコースのため、主催者側で出走にふさわしいかある程度選抜があるとのことで、私たちは日本のチャンピオンとして出走を認められての参加でした。

コース距離は2日間でおよそ80㎞で比高は6000mほど。プロフィールからロングのトレイルレースより短いですが、コース距離はあくまで直線で、自身でルートを決める必要があること、荒野を行くこと、荷物を背負うこと、更には気象コンディションなどから、単純に距離では判断できない厳しさがあります。

■準備&装備
今回チームとしての練習は特にしませんでしたが、我々のチームは過去2010年にロゲイニングの世界選手権にも参加しています。私はテント泊山行きを何回かこなし、山田君もトルデジアン参戦やグレートトラバースの撮影スタッフなど山に入っている日数は多いです。私自身は9月が体調が良くなく、UTMF棄権などありましたが、そこから1か月かけてじっくり立て直しました。

装備はいつくか新調するなどして、以下のように準備しました。

[ザック]
OMMクラシック25

[行動着(一部兼防寒着)]
防水ウェア上:OMM・イーサージャケット
防水ウェア下:モンベル・トレントフライヤーパンツ
長袖ベースレイヤ*3(初日用、夜間~2日目用、予備)
モンベル・ウルトラライトジャケット
ノーネーム・7分丈パンツ(2日間とも)
ロングソックス*2(初日用、夜間~2日目用)

[ウォームウェア]
パタゴニア:ウルトラライトダウンジャケット
ユニクロ:ヒートテックタイツ

[シューズ]
ノースフェイス ウルトラトレイル

[スリーピングシステム]
シュラフ:ナンガ UDD BAG 180DX
マット:ニーモ ゾア20S
カバー:SOL エスケープヴィヴィ

[食料] 
・夕食/朝食
カップ麺リフィル*2、アルファ米*2、柿ピー*2、コーヒー*2
(※予備食料:卵スープ*1、サラダパスタ120g、パスタソース)

・行動食2日分
HIGH5 ジェル*9
HIGH5 スポーツバー*7
アミノバイタル*4
電解質タブレット*6(水500mlに1個)
山よりだんご*1

※ゴールで食料が余っていないといけないため

[テント]
二ーモ・ホーネット2P
その他必須装備(ライト、ファストエイドetc)

以下、時系列でレースの参戦記になります。

■出発~スタートまで
10月22日、昼まで仕事して夕方自宅を出発。成田で山田君と合流。
22日成田22:20発-23日エディンバラ13:10着のドーハ経由のフライト

成田からエディンバラまでほぼまる1日(ドーハにて4時間ほど乗り継ぎ待ち)だが、夜便のため比較的睡眠は取れ、あまり苦痛ではなかった。どちらも長めのフライトのため、機内食は計4回でる。栄養価はともかく腹はそこそこ満たされた。

ここからスタートまで、「時間」をキーワードにした話をひとつ。

イギリスではサマータイムがあるが、その切り替わりが10月末の週末となっている。OMMの初日はサマータイム、2日目は標準時となる。これは毎年のお決まりとのこと。つまり到着する日はサマータイムであるが、このあたり我々はリサーチ不足で事前に確信をもてていなかった。そこで、機内モニターのエディンバラ到着時刻は12:30ということになっていたので、私もちょっと早くついたなあと思いながらも、時計もそれに合わせることにした。

入国審査等をすませ、私の時計で13時前に到着ロビーに着く。村越・田島チームに13時半にレンタカーでピックアップしてもらう予定でいたので、ちょっと余裕があるなあと思いながらwifiをつなぐと、りかさんから少し遅れて14時に着くという連絡が入っていた。続けて渋滞でもうちょっと遅れるかもと連絡がある。そしてりかさんがやってきたのは私の時計で14時10分頃。りかさんはなぜか「かなり待ったでしょ?ごめんね」と言っている。

会場に向かう車の中で、冒頭のサマータイムの切り替わりの話を聞く。2人も昨年2日目朝に戸惑ったそうだ。それは2日目じゃ気をつけなければいけないな、と思う。以下、私の時計で話を進める。

途中よろずやで買い出しをして15時半に会場着。受付を済ませ日本のメンバーと談笑しつつ、夕食としてハンバーガーを食べる。17時頃にテントサイトに移動し、テントを張り始める。レース前はひとり一個でくつろげるように準備した。そしてすぐにあたりは薄暗くなった。

風は強く、次第にテントを叩く雨音も聞こえ始める。夜間2回ほどトイレに行ったがそれほどひどい雨ではなかった。寒さもそれほどではない。が、翌24日夜が明け始める6時頃から雨脚が強くなる。すっかり明るい7時にテント撤収開始するが、土砂降りでしばし呆然。水を含んだテントが重い&容量増大。どよんとした気分。

イベントセンターへ移動し、屋根の下で一息つく。スタートエリアまで15分歩き8時20分に到着する。我々のスタートは8:31~8:45。同時スタートらしき選手も大勢いて、いよいよだなと思う。

さあスタート枠に入るぞと前へ進むと、役員さんに「どのクラス?」と聞かれたので、「ELITE CLASS!」と胸を張って答える。すると、「Lateだ、カモン」と言われ、若干時間前だが、スタート枠へ案内される。

意味がわからずにいると、時計を指差している。

なんと時刻は、、、9時半を示していた。

ここで初めて気がついた。そもそも昨日から全て1時間ずれていたのだと、、、、

(レース編1日目に続く)

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