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2015年2月 7日 (土)

有度山ロゲイニングの分析

マッパのキミさんから、プランとしては良かったと思うので、検証してほしいとの話がありましたので、かなりマニアックに分析してみました。こういう分析はやりだすと面白いですね。なかなか興味深い分析結果がでました。ちなみに分析はロゲイニング講習用に作成した自作のツールで行っており、地図を背景にCP位置を設定し、CPの標高と出戻り要素を設定、さらに直線距離と比高を1.3倍し、得点との相関から効率度を算出するというような仕組みになっております。

各カテゴリの上位チームとマッパの効率度は以下の通りでした。推定距離は札幌農学校も大福もGPS計測距離とほぼ変わらないので割と解析精度は高いと思います。

Hyou1

マッパ、大福、ちょこっち、ハムちゃんは効率度はほぼ同じという結果がでました。札幌農学校とトータスはそれに比べるとやや低めになっています。その差はどこなのかルート図で比較してみます。

Route1

札幌農学校とマッパは北西エリア、大福は100点の山塊に行ったという違いがありますが、ここでは差がでなかったようです。なんとなく差がありそうなのは農学校の22-56と24の鋭角でしょうか。

続いて女子と家族の3チームです。ちょこっちは北半分のみで1000点取っていて、これは確かに効率的と言えそうです。ハムちゃんとトータスは54まではかなり似たラインですが、山の縁を行ったハムちゃんと中央部に展開したトータスで北上のラインに差が出ています。結果的に24と56,22あたりが効率性を下げる要因になったと言えそうです。

Route2

続いて、真のベストプランはあったのかについて考察してみました。最高点だったマッパのプランを少しいじってみます。

Aplan

いじったらマッパ+ハムちゃんといったルートになりました。1440点で効率度3.57とマッパ案を少し上回る結果となりました。時間が足りるか際どいところですね。

そして、ここまででお気付きかと思いますが、南東部の日本平を攻略するプランが全くでてきていません。上位チームが見向きもしなかった日本平ですが、3つほどプランを立ててみました。

Route3

それぞれ代わりに北西部をカット、南部平地をカット、北東部をカットの3パターンです。距離+比高/100が52少々(マッパの移動ポテンシャル程度)でプランを立てています。その得点と効率度は以下の通りでした。

Hyou2

なんとびっくり、ほとんどどれも一緒です。

つまり、今回はどこかのエリアをカットと決めて、残りでうまくルートプランすれば同じ結果だったということです。村越さんが地図を紙に打ち出して何度も得点調整したと話しておりましたが、かなり練られた配点バランスだったということですね。楽しませていただいました。

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2015年2月 3日 (火)

有度山トレイル三昧

週末は有度山トレイル三昧ということで、2日間楽しんできました。

土曜日のミニトレイルレースは久しぶりに走ったのですが、集団でコースアウトしてしまいました...それでもジェットコースターコースを楽しめたのでよかったです。

メインの日曜日のロゲイニングは福田さんとのチーム大福の2レース目ということで、2人ともやや疲労があったものの、きっちり混合部門で優勝することができました。

今回どんな作戦&展開だったかをまとめたいと思います。まずは作戦です。(ルート図は大会ページ

土曜日の交流会で攻略法を話す機会があったので、事前に地図でいろいろ確認しました。一部ストリートビューも使って(笑)

■事前の作戦
・3~4割が新しいエリア。新しいエリアはできるだけ行きたい。
・特に眺めが良さそうな一本松公園には行きたい。直下まで車道が通じている。
・そうすると日本平はおそらく厳しい。
・CP数が多いので取捨選択し高得点をうまくつないでいく
・村越さんのお気に入りポイントは点数が高いかもしれない

日本平は行けないかもしれないので、土曜日午後は時間があったので車で行っちゃいました。

■地図が配られてから
・まず最高点を確認
・予想どおり日本平が最高点だが、周辺の配点密度が高くないので最初に除外
・一本松公園~梶原山は150点取れるので決定
・北東部に70点があるので行きたい
・北西部も60点が2つあるので良さそう
・最南部は配点が高めで外せない
・中央部はあまり配点が高くない

少し平地で足慣らしをしたいよねということで、北西→尾根上→北東→最南部→時間を見ながら戻るのが良さそうと判断し、いちど決めかけましたが、これだと最南部からの戻りのリスクが高そうだったので、余裕があれば最後に北西というプランに切り替えました。いきなり登らずS-10-61と緩やかに足を慣らす作戦です。また、3時間程度経過したところで休憩&作戦練り直しの時間を作ろうと話をしました。

■結果の考察

最近は目標得点をベースに取捨選択を意識してレースを進めています。

今回は満点は2180点で、全て回るには例年から推定すると70km程度でしょう。いっぽう我々の移動距離は45km程度になると想定しました。45/70だと約65%なので、得点でいえば1400点が目標となります。それを達成するためには1時間で280点、つまり10点当たり2分10秒で取れないといけません。出戻り感のあるCPはその計算から取捨選択します。

最初の山エリアは高得点を狙いうちの10-61-100-50-36の順番です。この通過時間で今回のプランニングの成否がわかるだろうと感じ、重要な序盤でした。

結果、61までが遠く20分以上かかったものの、100と50で挽回でき、36は57分で計250点とほぼ想定どおりで、ひとまずは安心でした。福田さんともこのペースなら5時間OKと話をして、その後は街エリアで得点を重ねていきました。北西部はやはり無理でしたが他には取りこぼしなく、少し余裕を持って帰還でした。

取得したCPを1時間ごとに並べると以下のようになります(右端は合計点)
10-61-100-50-36 250
49-37-72-52-53-29-38 290
54-28-33-71-26-32-45 260
62-59-70-58-57 280
44-23-46-31-27-51-43-14 250

今回はGPSで41.6km、地図で測って42.5kmの移動距離でした。42.5/70km=1320/2180点となり、距離と得点の比率はほぼ一致でした。

29で3、4分ほどロスがあったので47に行ければ今回のプランでのベストだったでしょう。かなり配点が練られているので、今回の移動ポテンシャルから1400点台はノーチャンスだったと感じています。次は総合最高点をチーム目標にします。

キミさんからマッパチームのプランももらっています。
11 12 30 41 20 42 60 63 43 310
27 51 31 46 32 57 44 24 280
58 70 59 62 25 64 310
71 33 28 54 38 29 220
53 72 37 49 52 34 35 300

札幌農学校も北西部に行き100点には行っていませんが、どちらのプランが良かったか時間があれば検証してみたいと思います。ちなみに改めてプランニングしてみると今回CP配置の肝は会場南東部の空白地帯ではないかと感じています。

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