« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月25日 (金)

グラフで見るUTMF

ゴール時間でソートしてグラフにしてみました。色の帯が関門単位になります。左に切れ込んでいるところが前半の通過時間が速く、右に出っ張っている場合後半追い上げたということですね。Utmf_g_3

もうひとつはA8西富士中学校でソートした場合。これほどまでにゴールが入り乱れるレースは他にはないでしょう...こんな針山でつつかれたくない...自分も終盤苦戦したのですが、こうすると全く穏やかなものです。

A8西富士100位以内の選手は基本的にはゴールまで安定していて(つぶれた時点でリタイアするケースも多いかも)、中位の選手の変動が非常に激しく(時間的には完走可能なので多少無理してでも突っ込む。二晩目に入るので途中仮眠をとっている)、また制限時間近くだと凹凸が比較的穏やか(きっちり完走を目指してペースを守っているor間に合わない選手はリタイアしているのでグラフに出てこない)といった傾向があるようです。

Utmf_a8_3 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月23日 (水)

トレイルランナーは強くなったか

今回のUTMF、完走率は72%だった。事前に3割とも言われていたので、予想を遥かに上回る素晴らしい完走率である。156km/8500mといわれるコースでこの完走率はトレイルランナーの実力の底上げを感じさせる。

今から7年前の2005年にTTR100という128km/8000mのトレイルレースが開催された時は、150名が出走し、完走わずか11名で完走率7%というものであった。比べると今回はトレイルランナーの大きな進化を感じさせる結果であるが、実はTTR100は制限時間が24時間という大変厳しいもので、制限時間に余裕があればまた違った結果になっていたと思われる。

ではもし今回同等の条件であったとしたら、どのような結果になっていただろうか。

A9本栖湖のエイドが129km地点で距離は同等。そこまでの累計比高はUTMFがやや少なく、エイドは圧倒的充実。まだ先があり若干の余裕を残して通過することを考えると、ほぼ同等のタイムになると考えられる。

TTR(2005)のトップ(市岡さん):18時間8分
UTMF2012の日本人トップ(ヤマケン):18時間11分
実際ほぼ同じである。

そしてA9本栖湖を24時間以内で通過した人数は、37人であった。出走852人に対し4.3%。そのタイム比(24h00m/18h11m=132%)でゴールまでで考えると、21時間15分の132%で28時間03分以内となり、35人で4.1%。TTRの7%に対し、UTMFの4%である。そしてもしエイドが1ヶ所しかなかったら、、少なくとも私はもっと時間がかかっているか棄権しているだろう。

この数値の解釈はいろいろあると思うが、トレイルランナー全般で考えて一つ言えることは、「速く」はあまりなっていないということ(あの時代にTTRで完走者7%も出せたというのは実は凄いことだったのかも)。ただしUTMFの完走率の高さから、「強く」なったとは言えると思う。もちろん48時間という制限時間と、それを支えて下さった大会運営の皆さんの力も大きい。また強くなったとしてもそれを過信せず、リスクは常についてくるものという意識も忘れてはならないだろう。

なお、データはここを参考にしました。他にもいろいろ分かるかもしれません(誰かマニアックに分析してみて)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年5月21日 (月)

富士山一周 徒歩道の旅

事前に時刻表を設定した僕の旅は、多少の困難を感じながらもその想定内で終着を迎えた。時間は予測を立てることは出来ても、美しい風景や関門で迎えてくれる人たちと出会い、そして痛みを増していく自分との対話、それらは旅に出たからこそ知り得る出来事ばかりだった。

もちろん選手である以上、時間や順位も大切な要素で、より上を目指す気持ちは持って前へと進んでいた。その欲求をどの程度満たすことができたかはわからないが、終わってみると「いやこれ以外はなかったのだ」そう強く思う。

自分が夜明けを迎えたのが、西富士への長い長い送電線が終わりを告げるあたりだった。送電線の下の畑や、養鶏場のにおいがとても日本的な風土を感じさせ、どこかで知っているような、そんな気がした。

この朝の風景から、記憶の片隅にあったある曲がよみがえった。友部正人さんの「朝は詩人」という曲。

その場所では毎日のように繰り返される、ありふれた朝なのかもしれない。でも旅人には一生忘れることはないだろう、特別な朝。小さな小さな感動かもしれないけど、そんな景色に出会えたことに不思議と涙があふれてくる。

本当に素晴らしい大会でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月16日 (水)

富士山麓O-MAP

A7

A7_2

A7_3

A7_4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 9日 (水)

UTMF想定タイムテーブル

ようやくUTMFの研究と準備に取り掛かり始めた。試走に行けなかったのは致し方なし。タイムについて、23時間(きびしいと思うが...)から27時間までが一応ターゲットとしたい時間。区間ごとの比高もコース図や未公開部分はプロフィールから算出した。ちなみにコースプロフィールでは累計比高8500mだが、実測だと7500mぐらいだった。この差はとても大きい。UTMBと比べるとタイムは15%は短くなるとみた。なお、全比高の4割近くを天子山塊が占めている。この極端な配分だけはやはり脅威である。

Time

大会HPの速い選手想定タイムのA1-A2はやや無理がある設定で、逆に下り基調のA6-A7あたりは甘い気もするがどうだろう。休憩時間も考慮し、合計で1:15-1:40ほど休憩する見込み。全部は無理だけどエイドの食べ物も楽しみだったりしますね。

装備は大抵のものはあるけど、足りないものは今週末に揃えよう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2012年5月 7日 (月)

広島遠征の記録

車での最長距離移動だったのでかかった時間などをメモっておくべし。時間は5分刻みでおおよそ。

■行き
21:25 出発
22:00 狭山ヶ丘
22:30 入間IC
23:40 初狩IC
1:30-1:35 座光寺PA
3:20-3:25 羽島PA
4:50-4:55 桂川PA
7:30-7:50 赤松PA(朝食)
8:20-8:25 加西SA(給油)
9:50-9:55 大佐SA
10:20 東城IC
10:20-10:30 コンビニ
10:45 帝釈峡休暇村着

吹田~宝塚付近で渋滞。運転は2人で交代。交代中によく寝れたので比較的楽だった。


■帰り
15:00 スコラ高原発
15:15 コンビ二
15:25 東城IC
17:00-17:10 安富PA
17:30 滝野社IC
18:10-18:20 篠山市内(給油)
19:20 小浜IC
19:35-19:45 コンビニ
20:45 木之本IC
21:05-15 神田PA
21:20-22:20 米原IC付近の渋滞
23:30-23:50 屏風山PA(夕食)
1:15-1:20 中央道原PA
2:30 談合坂SA
3:25 入間IC 
3:35 狭山ヶ丘
3:50 飯能
4:05 帰宅

3人で運転交代した。宝塚までの渋滞がひどそうだったので、舞鶴若狭道経由を選択した。米原は直前に発生した事故渋滞にハマった。結局行きも帰りも時間的にはほぼ同じだった。

行き 790km 高速代 7800円
帰り 830km 高速代 8250円
現地 110km
計 1730km

GWでなければ渋滞が軽く、あと1-1.5時間早いと思われる。

Cimg5687

観光らしいことはほとんどしていないが、初日は帝釈峡の神竜湖にジョギングに行ってきた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 6日 (日)

全日本終了

全日本は7位に終わり、長い戦歴にまたひとつを積み重ねた。?-欠-?-5-19-5-6-9-7-11-2-5-P-8-2-7(覚えている範囲で。多少間違いあるかも...21Eになってから唯一の不参加が前回の帝釈峡だった)

スタート直後と13-14で現在地ロスト、あとは無駄に藪に突っ込んだりもあったが、基本的にはスピードの不足。

・トレーニングを積むこと
・コンディションを整えること
・レースで失敗しないこと

この3つを高い次元に持ってきて、やっと勝負できる。結果は伴わなかったけど、今回も妥協せず取り組んできた自負はあった。競技人生の中であと何回こういった取り組みができるだろうか。1回1回を大事にしてきたし、これからもそうしていきたいと強く感じた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 2日 (水)

6/23OSJ鎌倉ロゲイニング

6/23に第10回目をOSJ鎌倉ロゲイニングを開催しますが、昨日はその下見に行ってきました。今回は範囲拡大で一部鎌倉から外にでます。

P5016135

こちらは鎌倉と並ぶ観光地ですね。微妙な空模様で何度かスコールに見舞われました...

P5016173

ここはまた別方面です。この山の向こうの渓谷は自然観溢れる場所で、どちらに拡大しようか思案のしどころです...両方一辺には範囲広すぎて無理なので...

申し込みはOSJのサイトですが(6月のスケジュールが出てからになります)、情報は阿闍梨webでも更新していきます。また過去の結果はTREKNAOさんのところで管理されています。6月は過去2回とも定員で満員御礼となっておりますので、お早めに!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

WOC2012

今年もオリエンテーリングの世界選手権の代表に決まった。7月14-21日でスイスのローザンヌ周辺で開催される。春先のレースや選考合宿で大崩れはなく、ナビゲーション技術の安定してきていることは実感できている。もちろん細かいところでは課題が残っているが、これは個々のテレインに対応した課題という側面も含まれるので現地にいってからがカギになる。

問題は走力。普段のトレーニングでの計測やクロカン走の結果から、自身のベスト時よりも2%遅く、チームのトップよりも9%遅い。これは2年前と同等か若干良く、昨年より若干悪いというところ。技術面でのタイムの切り詰めに希望を託してレースに臨むのが厳しいことは分かっているので、ここままではいけない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »