レースが続く
先週末、今週末と世界選手権の選考合宿真っ只中だが、さらに来週の金曜日は日本選手権と続き、その2週間後にはUTMFに参加する。これほどの密度で主要なレースが連続することはなかなかないことだと思う。
さてUTMF、エントリーリストが発表されたので、全くの推論だがざっと展望してみる。
基本的にタイムはハセツネの延長線上あるだろう。UTMFのコースは大雑把だが距離と比高を2倍(143km/累計比高8500m)にして平地を13km追加したコースと考えることができる。
トップ選手ほど落ち込み率は小さい。ハセツネの115%のペースで走ると2倍で230%。プラス13kmと休憩を加味してハセツネの250%程度のタイムが最小だと思われる。この計算だと、ハセツネの大会記録7時間半*2.5=UTMF18時間45分となる。しかし優勝予想タイムが18時間なので、2.3~2.4倍で走れる選手がいるか?あるいはハセツネの大会記録以上のポテンシャルを持つ海外選手がいるかどうか。
なお、実際2.5倍で走れる選手はごく限られているだろう。70kmでは現れなかった超長距離適性の差が必ず現れてくる。とはいえ3倍以内には抑えたい。2.5倍以内のペースで突っ込んで潰れるのは論外だが、手堅く行っても3倍を超えてしまうのならば100マイルの身体ができていないと言えるだろう。ちなみに自分が24時間以内を目標にした場合、2.75倍となる。これは現実的な目標に思える。
多くの選手にとって未知の100マイルトレイルだが、適性の判断材料としては、ハセツネCP3-Gが速い選手は70kmだとまだ余力があり、緩やかな区間も強いので適性が高いといえる。それからウルトラマラソンで実績があって、厳しいアップダウンにも強い選手もよい結果を出せそう。逆にウルトラや比較的緩やかな長距離トレイルに強くても、ハセツネやUTMBで苦戦した選手は、天子山塊が高い壁となって立ちはだかるかもしれない。
鏑木さん以外の過去10年間の日本人ハセツネチャンプが全員エントリーするなど、多くの強豪選手が集う。その中でもひときわ強そうな選手像が頭の中に浮かんできた。
今週末はそんなUTMFの舞台の一部でもある富士山麓での選考合宿となる。まずはそこに集中しよう。
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