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2011年9月29日 (木)

水晶を越えて

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翌朝の高天原。朝食後のお散歩。9月にしては冷え込んだ朝だったのだと思う。

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霜がびっしり降りている

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小屋の前の池も凍っていた。

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小屋の前で記念撮影に混ぜてもらったりして、ゆっくりめの6時35分スタートで小屋を出発する。

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温泉沢を登る。なかなかワイルドなルートだった。凍結した石で足が滑って半身水没してしまった。

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沢の上部まで来れば水量は少ない。この先左の尾根に取りつく。

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そして、、ひたすら登る。2300mから2900mまでハイマツ帯の豪快な登りで、なかなか気に入ったルートだった。8時8分温泉沢ノ頭着。

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赤牛岳への稜線。穏やかな起伏で非常に快適そう。こっちもいずれ行くことだろう。

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そして、今回の山旅のランドマークであった水晶岳を目指す。途中万年雪を見ながら山頂に到着する。8時40分。

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水晶岳山頂から。雲ノ平と黒部五郎岳。なんでこんな地形しているんだろう。

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穂・槍・間・北・富(つまりは標高ベスト5)が並んで見えていた。山が好きな人にはこの写真でもきっと見えるはず。

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水晶小屋。連休最終日らしい平和な風景。9時1分着3分発。

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昨日のルートを逆に向かい真砂岳分岐からは竹村新道へ。そして南真砂岳へ到着。ここはアルプスの端っこという感じの小ピークで、静かなフィナーレを感じさせてくれるなかなかよい場所だ。ベリーを少し頬ばる。10時14分着。10時19分発。

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正面に鷲羽岳。これもまたいい山で見納めに相応しい。そして、さようならアルプスの山々。素晴らしい2日間をありがとう。

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湯俣岳以降は足場がよくなり、ようやく走ることに没頭する。湯俣に11時35分着11時45分発。ここから15キロ弱走り。Wさんの引っ張りで七倉13時8分着。出発から6時間33分で、想定よりだいぶスムーズだった。帰路は温泉に寄り、例によって柳沢峠越えで19時には帰宅できた。

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2011年9月28日 (水)

高天原を目指して2

写真を撮りながらのトレラン(ほどんと走れていないが...)の続きです。

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水晶小屋13:15着。小屋の前から野口五郎岳方面。最後はきつい登りだった。

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同じ場所から槍と大天井・常念方面。

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この後は雲ノ平を目指して進む。祖父岳への登りから鷲羽岳と槍・穂高を望む。

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雲ノ平に到着。スイス庭園と薬師岳。薬師岳はスケールが大きく圧倒的な存在感で、あまり信仰心のない自分でもこの山には何か神々しさを感じる。

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雲ノ平山荘付近まで来る。14:45ぐらいだったか。日も傾き始めたので、少しピッチを上げて高天原に下る。

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ちなみに高天原は写真中央の開けたところ。小さい赤い屋根が山荘である。

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何とか16時前に山荘に到着した。途中あまり人に会わずやや不安になったが、小屋近くなると結構人が多かった。と、いっても満員ではなく定員の7割程度といったところ。宿泊受付を済ませ、露天風呂へGO!

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温泉は1キロ先。もちろん徒歩で。数々の山々を訪れ、そして今日11時間半の行程をこなして入る風呂はまさに格別だった。

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山荘に戻ってくるとすっかり夕暮れ時だった。日が陰ると一気に冷え込んでくる。夕食はシチューおかわり自由で、お腹一杯食べた。さすがに前夜ほとんど寝てなく眠かったので19時前に床につき、あっという間の熟睡で9時間半ばっちり寝ることができた。

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2011年9月26日 (月)

高天原を目指して

いつか行きたいと思っている場所というのはいくつかあると思う。高天原もそんな場所のひとつで、3連休の後半2日を使ってようやく訪れることができた。

初日のコース:七倉-船窪小屋-船窪岳-不動岳-南沢岳-烏帽子小屋-野口五郎岳-水晶小屋-雲ノ平-高天原

欲張りなロングコースだが、百名山を一つも踏まない。静かであり、名山をいろんな角度から眺めることができるというのがなかな魅力かもしれない。今回は写真レポート付き。

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4時36分登山口出発。1時間半ほどで森林限界を超え、6時40分船窪小屋着。トイレに駆け込む。

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船窪小屋からは片側が崩壊したアップダウンが激しい稜線が続く。樹林帯が多く、あまりアルプスらしい景観ではないが、こういうのも嫌いではない。

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不動岳への稜線。山頂手前でうっすらと雪が積もっているのを見る(前日に降ったらしい)。

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不動岳から来た稜線とその奥に針ノ木岳と蓮華岳を望む。

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中央最奥に水晶岳。今日はあの向こうまで行く、ということが想像つかない距離感。

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次のピークの南沢岳にて。ようやくアルプスらしい景観になってきた。

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烏帽子岳とその奥に三ツ岳。紅葉してたら綺麗そうだがまだまだだった。

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烏帽子小屋には10時18分に到着。水の補給等で大休止。

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爽快な白砂のハイウェイ。最高すぎて言うことなし。

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11時45分野口五郎岳着。空気が薄いのか寝不足か、この区間は頭クラクラになってきた。

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裏銀座全縦走路が望める。今回はこっちには行かないがどこまでも行きたくなる稜線だ。

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水晶岳もいよいよ目の前に迫ってきていた。しかし彫りが深くてかっこいい山だなあ。

つづく

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2011年9月21日 (水)

ハセツネコースへ

中一日休んで月曜日は今年ハセツネに出る面々と、コースの試走に行った。数馬から西原峠に上がりゴールまで(今回は最後瀬音の湯に向かった)という40km+αのやや長めの試走だった。ペースとしては一部登りが早かったが全体としては12-13時間で、なかなか安定していたと思う。自分としても長いレースの終盤というイメージを作りつつ程良くペースを守れたが、やはり爪と2週前の捻挫がまだ痛くて下りが大変だった。御岳以降はライトをつけての走りとなり、夜景や虫の音や霧雨の中をライトの隊列で走るというのは、印象的だった。このところややレースへのモチベーションが低下していたので、一旦立て直しを図り次のトレイルレースはハセツネにした。うまくピークをもっていきたい。

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暗くてブレブレですが、日の出山直下のつるつる温泉分岐の先にて。以前とは違い伐採されて荒涼とした風景になっています。

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2011年9月18日 (日)

八ヶ岳縦走

土曜日は南アルプスでロングコースをやろうと計画を立てていたものの、雨雲が押し寄せていたので行先を変更し、八ヶ岳に行くことにした。途中、双葉のあたりは強い雨で、やっぱり南アルプスはダメだったなあと思いつつ通過。小淵沢まで来ると小雨程度だった。蓼科を目指しつつ、天候次第で行ける所まで行こうとスタートする。稜線に出ると時折雨が強いが、風は大したことなく許容範囲。その後、天狗岳前後では青空も見えたが、北横岳からは再び雨が降ったりやんだりだった。今回は長いのをやる心積りで、時間・脚力ともゆとりがあったので大岳経由のルートを取る。だが、双子池への下りが岩ゴロゴロで厳しかった。かのランニング登山でもここは避けていたはず。私自身かつて南下コースを取った時も天祥寺原経由だった。蓼科山からの急な下りが爪の痛みでガタガタだったが、久々に12時間しっかり動けた。やはり動けるとトレランは楽しい。今年はかなりの回数八ヶ岳界隈に行ったが、いい形で総まとめになったので結果的によかった。

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上が100mほど低くでてしまっているので、累計はもっと多くなる(4700mぐらい)

道の駅小淵沢
観音平  0:46-0:49
編笠山  1:53-1:55
権現岳  2:33
赤岳  3:40-3:43
横岳  4:17
硫黄岳  4:39-4:41
夏沢峠  4:55
天狗岳  5:27-5:30
中山  6:01
高見石小屋 6:25
麦草峠  6:50-6:57
茶臼山  7:23
縞枯山  7:38
ピラタス駅 7:55-8:00
北横岳  8:28
大岳分岐 8:47
双子池  9:20-9:23
双子山  9:41
大河原峠 9:49-9:52
蓼科山  10:40-10:44
蓼科山登山口 11:32-11:34
親湯温泉 12:01
プール平 12:06

4:14開始/16:20終了 16:26のバスに乗り茅野駅へ 電車・茅野17:36-17:58小淵沢。道の駅まで歩いて戻る。

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2011年9月15日 (木)

6/8

ちょっと更新があいてしまった。先週ぐらいからのトレーニング。

7	13km平均してキロ4分。涼しかったのでよく動く。市役所通り1.98km 705 疲労度1
8	高麗トレイルでのTT16km up800m 8739 
	捻挫もありベスト+2分。レースはしばらく控えようと思う。疲労度2
9	捻挫で走れず
10	OL練習 2本 かなりバテル さらに捻挫 疲労度3
11	9.09km up130m 1212-1217-1137 3606 夕方暑い。何とかキロ4分内。疲労度4
12	jogのみ
13	AM6.06km up85m 1129-1121 2250 足重い。タイムはまずまず。疲労度3
 	PM5.85km up60m 800-745-720 2305 ニューシューズ&ランパン忘れ 疲労度4
14	PM4.1km up55m 1550 疲れてるなりにやってみる 疲労度4

結果8日間中6日間は高い負荷だった。過去にもそういうこともあるかも。しかし距離短めで今月は半月で100マイルにも届かず。今週末から距離を伸ばそう。

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2011年9月 6日 (火)

朝霧トレイルラン

そして当日。レースは15kmに短縮になり、スタートも9時半になったので朝は時間に余裕があった。普段のウォームアップより長めに走る。レースはやはり展開が速い。すぐに縦長の隊列ができて、あまり順位の変動がないままコイちゃんを前に見ながらペースを維持して終了。地味な感じで終わったが、意外にも年代別で3位に入賞していた。基本スピードの確認という意味ではこれでよかったかもしれないが、物足りない人も多かったことと思う。台風では致し方ないところだが。帰りは中央道がまだだめだったなので、堅実に東名経由で帰った。13:00発-16:45帰宅。

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2011年9月 4日 (日)

遠い朝霧高原

土曜日は朝霧トレイルランに向かうために10時過ぎに家を出た。晴れ間のある蒸し暑い天気。その時点で中央道が止まっていることはキャッチしていた。定番甲武トンネルもまず無理だろうなあと考え、東名回り、20号利用両方を視野に入れ高尾に向かう。高尾までは1時間20分で順調。この時点で20号はガラガラだったので大垂水峠へ向かう。しかし峠手前2キロぐらいでピタッと止まってしまう。雨もそれほど激しくないが降り始める。11時50分ぐらいか。ここから時速4キロの行進が始まる。

Cimg1130 10分以上動かないこともしばしばなのでエンジンを切って待つ。

村越さんに到着遅れると連絡する。途中倒木で電線が寸断されていたりする。13時半ぐらいに相模湖駅前。コンビニ混雑のため一つスルーしてしまうが、それから1時間後、相模湖IC先のコンビニの難易度高い奥まった駐車スペースに何とかねじ込む。出発して4時間でやっと休憩。トイレに並び、飲み物食料調達。

15時過ぎに藤野。上野原に向けさらに渋滞は低速になってきた。Cimg1133増水した相模川

大丈夫だろうと思っていた交流会開始時刻も危うくなってきたので、一か八か抜け道で上野原市内へ。これは成功した。市街地の先で再び20号へ戻る。四方津-梁川間で20号も通行止ということで一体どうなのかと思ったが、動くので少し進むとまたもや完全停止。これはホントに動かないと察したので上野原へ戻り県道30号へ最後の勝負にでる。16時15分。このあたりは猛烈な土砂降りになる。道の脇は滝だらけですごい状態。通行止めを覚悟しながら進むが対向車がぼちぼち来るので、ひょっとして行けるんではと前進する。談合坂の上を通りやがて下りに差し掛かる。どうやら突破した。しかし素直に20号には出させてくれないようで高速脇の地図に出ていない側道を駆使して20号に復帰した。大月まではスイスイ進む。16時50分。しかし富士吉田方面に入るとまた渋滞。完全停止ではないが断続的に渋滞は続き17時半に都留。これは19時無理そうだと村越さんに再び電話。無理せずゆっくり来いとの言葉。富士吉田までは渋滞気味だったが、その後ようやく流れがスムーズになる。場所によっては道路が乾いている!静岡県内になるとまた激しい雨になったが何とか18時50分に朝霧野外活動センターに到着。ギリギリセーフ。8時間半の長丁場だった。ハセツネ並みだ。飛行機だったらオーストラリアぐらいまで行けそう。先週のおんたけ全下道でも6時間半だったのに。

しかし、甲武トンネル12時までなら通れたらしい。3時間は違ったはず。。。翌日につづく

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2011年9月 1日 (木)

考えたトレーニング

軽い気持ちで欲張って出走したおんたけも結構ハードで、今週はさすがに疲れぬきの週で身体を休める。

自身がWOCに出たり、UTMBの結果を見たりして思ったことだが、特に海外レースでは、出した結果とその評価は難しいと思った。そもそも相対評価は国内とは同じにできないし、完成度の低いレースをしてしまうと、普段評価に使っている物差しでは全く測れなくなり、ひとまずよく頑張ったとか、力不足だったとか曖昧な評価で捉えがちになってしまう。

結果を出すためにはトレーニングが必要だが、その舞台を意識したトレーニングをしていないといけない。もちろんポテンシャルの高さもトップパフォーマンスのためには重要だが、その前にそのポテンシャルをその舞台にマッチさせていないとまず結果は伴わない。自分の本来の力を発揮できなかったと感じるのであれば、その本来の力を発揮するために、次のチャレンジまでには何が足りなかったか、しっかり考えて積み上げていく必要がある。

ちなみにオリエンテーリングというスポーツはその舞台が毎年変わるので、準備が難しい。その分、多くの選手にチャンスがあり(地元選手が圧倒的有利になるわけだが)研究しがいのある競技であるといえる。そして長距離のトレイルランもこうした積み上げがものをいう舞台だなと思う。(だからその2つの競技に面白みを感じているのかもしれない)

これは海外のレースだけではなく、例えば昔のハセツネが今よりもタイムがバラつきがありタイム自体も早くなかった。これは個々の選手のポテンシャルが今より低かったという訳ではなく、ハセツネという舞台でどう走ればいいか分かっている人が少なかったからだといえる。多分、上位選手のトラックのタイムはあまり変化していない。UTMBも同じことがいえると思う。今年の場合は距離だけでなく、天候という条件も重なりタイムのばらつきがでたのではないだろうか。それでも揺るがない上位の選手の強さと、そんな選手たちでも一人では走りたがらないという人間味もまた面白いなと感じた。

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