■ロング予選
距離 8.7km
タイム 77:45
キロタイム 8:56
トップタイム 56:16
トップタイム比 138%
ラップ解析によると、巡航速度131.3 ミス率7.5%
初のWOCレースで、しかもトップスタート。スタートまでは待機エリアから、9分前、6分前、3分前と同時スタートの選手と徐々に移動していく形式。こういう形式は初めてで、さらに緊張感を増幅させた。
スタート直後は同時スタートの選手がすぐに山に消えていく。そのペースに中途半端にあわせてしまい、よく分からないままに動きだす。リロケートはできたつもりでいたが、1番コントロールは一段低い位置に降りてしまう。結果2分のミスとなった。2番のも動揺して脱出方向がおかしい。何とか修正すると途中から2分後スタートのアンドレイ選手の姿をみる。3番は4分スタートのスイスのファビアンを追いかけるが、彼がなんとミスをした。アンドレイマークにすべきだった。。
こうして3番まではガタガタだったが、同時スタートの選手も同様にもたついていたので、みんな苦戦していると開き直ることができ、ここからようやく自分のレースが始まった。基本は安全運転で突出したところはないが、手堅くは走れたと思う。
序盤のミスがなければ今の技術でも72,73分だし、無駄がなくなれば70分は切れるという感触。当初の想定では、トップは60分、ボーダーは69分。それに対しての自分の実力は大きく読み違えてはいなかった。しかし実際はトップは56分、ボーダーは65分で、世界のレベルはプランナーの想定も超えている。65分という数字、私の現状の走力では苦しいが、足のある日本選手には現実的な数字だと思う。ただし、世界はそこからまた進化していくかもしれない。
■リレー
2走
距離 9.1km
タイム 69:58
キロタイム 7:40
トップタイム 51:08
トップタイム比 137%
正直なところ、個人戦が終わった時点では、自分が走る可能性はあまりないと思っていた。しかし、まだリレーメンバーは発表されず、可能性があることが感じられた。12日のポイントレースは、もし選ばれた場合に自信が持てるように集中して走った。そして翌朝メンバーが発表された。
1走の加藤が集団のなかで帰ってきた。地図置き場までの間にアイルランドの大柄の選手に抜かれ、自分が地図を取った時は残り2国だった。1番周辺につくと、先に出た選手の何人かがうろうろしていた。確かにいやらしい位置に置いてあった。
タッチを受ける時加藤が難しいといっていたし、彼らに無理してついていき振り回されて途中果てるより、堅実にいくべきと判断した。もっともこれは当初からの2走の役割でもある。
確かに大きなミスはしなかった。しかし、堅実というより、止まらないコンパスでまっすぐ進めない森、地図上で番号確認必要な27個のコントロール、それらの手続きにペースが支配され、ペースの維持に集中できなかったレースだった。せめて、終盤は簡単だったので、1分前の選手の背中に食らいつくぐらいの走りはしたかった。そこに悔いが残る。結果、順位を2つ下げて29位で3走の山口にあとを託した。
チームとしての順位は厳しいものであった。しかし、今回代表入りのきっかけを作ってくれた1走の加藤、12年ぶりトロンハイム仲間の3走の山口、コーチングゾーンで、走る選手をサポートする松澤さん、日本チームのメンバー全員、このメンバーとともにリレーに臨むことができて本当にうれしかった。日本チームの挑戦はこれで終わりじゃない。
最近のコメント