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2006年10月22日 (日)

ロゲイン その3

24時間ロゲインに関して、装備や戦略面等々について項目分けしてまとめてみました。

■気候について
レース当日は2日間とも雲ひとつない晴天だった。日中最高気温が13日が33℃、14日が34℃。遮る物がない草原では容赦なく日差しが照りつける。夜間は森の中においては、森が保温をするのかでもあまり気温は下がらないが、開けた草原のところではかなり冷え込む。特に会場付近は盆地になっているせいか、冷気が溜まり10℃以下は確実で、体感的には5℃ぐらいの感じだった。

■地図縮尺について
今回使用した地図の縮尺は1/33333。登山地図で多い1/50000と比べると50%大きく、国内のロゲインでアドベンチャーレースでよく使う1/25000地形図と比較すると33%小さい。あまり慣れていない縮尺だが、自分にとっては現地と地図上の進み具合は感覚的にマッチしていてほどよく感じた。なお、コンタ間隔は10mで1/25000地形図と同様のため、現地は地図で見るよりもやや緩く感じる。

■移動距離とペース
移動距離をざっと測ってみたところ90km程度だった。どれぐらいのペースでレースをしていたかというと、体感的には山耐の5割り増しのペース、以前22時間かけて走ったTTR100や菅平の12時間ロゲインとあたりと比較しても、2-3割り増しのペースだったと思う。10時間足らずで終わってしまう山耐のペースではとても走りきることはできないが、22時間で走りきったTTRと同様のペースでレースを進めることは十分可能だろう。(今回は自身が山耐の直後であること、またチームとしてそのペースは無理であった。)

では、そのペースで走れたとして、どれぐらいの点数が狙えたかといえば、2割早ければプラス400点、2200-2300点ぐらいはいけると思う。トップの2600点はどうやっても届かないレベルに感じたが、1桁順位は確実だろうし、かなり上位が狙える。これは自分にとって今後の挑戦意欲をかき立てられる。

■24時間は長いか?
競技時間が延びるとその分巡航速度が遅くなるので移動距離では比例しない。12時間の倍大変かというとそういう訳でもない。ただし24時間の場合、睡眠をどうするかという問題が生じてくる。その点においては12時間と24時間との間では大きな壁があると思う。今回睡眠は取っていない。会場周辺での30分ほど停滞したのがもっとも長い休憩で、その他は1.5~2時間に1回ずつ5分程度の休憩を取っている。

■どう戦略をたてるか?
均等のポイントが散りばめられていて、一筆書きのルートは取りづらく、なかなか難しいように感じた。また、初挑戦のせいもあり、24時間で移動できる距離となると地図をみても想像つかない。特に不整地部分は入ってみないと分からない。ここは地元オーストラリアチームのほうが有利だろう。今回北東側と南西側の点数が高めだったので、この両サイドを確実に押さえることが高得点につながる。結果的には当初のほぼ想定通りの移動距離となった。

■ナビゲーション
今回必要とされたナビゲーション技術はかなり高度なものであったと思う。しかも競技時間は半分は夜間であり、易しい部分だけを夜間に割り当てることもできない。必然的に日中でも難度の高いルートを夜間にこなす必要が出てくる。しかし今回夜間ナビの攻略法を見つけた。それはとにかくコンパスをまっすぐ行くこと。また、コースが決まっているわけではないので、困難だと感じたら別のルートに切り替えればよい。

自分たちの巡航速度はかなりゆっくりだったので、順位がよかったのはナビゲーションでうまくいったという面が大きいと思う。5-10分程度のロスはいくつかあった。全部合計すると1時間程度にはなるだろう。ただし、これは不確定要素をつぶすために費やした時間も含むので、純粋なナビゲーションによるロスというのはおそらく30分もないと思われる。(仮に1時間ロスをしたとしても、23時間行動のため、ミス率でいうと5%に満たない。)

■消費食料
レース中、以下のような食料を消費した。
前半15時間
アミノバイタルゼリー*1
パワージェル*4
チョコバー*1
パワーバー*1
アミノバイタル*2
---
エネルゲン1.5L
ペプシ0.5L
水1.5L

中盤の休憩
トマトシチュー 半人前
アミノバイタル*1
---
レッドブル0.12L(←炭酸の高カロリースポーツドリンク)

後半8時間
バームゼリー*1
パワージェル*3
チョコバー*1
アミノバイタル*1
---
水1.2L ペプシ0.5L

■チームワーク
今回は電子式のパンチと、チェックカードによるパンチを併用していたので、柳下が電子パンチ、安斎がCCのパンチを担当した。大部分が僕がメインのナビゲーションを担当、安斎さんがそれをサポートという感じだった。基本的に各レッグごとにこういうルートでいこうとを相談して決めた。このルートを決める段階で意見の相違はあまりなかったと思う。僕が安斎さんのサポートで頼もしく感じるのは、一つは直進の方向の維持である。直進がずれはじめると、すぐに「ずれてるぞ」という安斎さんに声が飛ぶ。ずれた分の修正も的確だ。もう一つは、現在地の確信度を上げるためのやりとりである。ちょっと現在位置に不安を感じたような時は、地図を見せ合って「いまおそらくここにいると思いますがどうでしょう?」と聞くと「さっきこれを見たからそれであってるよ。」という感じで答えが返ってきて、確信度を上げて進むことができる。つまり安斎さんが自分と同じかそれ以上地図を読んでいてくれている、この安心感が自分たちのチームの強みだろう。

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コメント

分析をとても興味深く拝見しました。今回は体力面よりも”純粋なナビゲーション技術”と”的確かつ柔軟なルート戦略”を重視した印象を受けます。CPは、地図が不正確な割りにオリエンテーリングのような置き方(さすがに穴には置いていませんが)でちょっと難しかったです。特にナイトは...。巡航速度については速いに越したことがないのですが、24時間ではそんなに重要ではないような気がします。いままでの経験から12時間と24時間では戦略面でかなり違います。12時間でしたら走りきることは可能ですし。走ってナヴィをおろそかにするよりは、24時間ミス無しでなるべく集中し続けることとチーム内で考えを補い合うのが鍵だと思います。今回は、とても”ロゲイン”らしくて面白かったですよね。

投稿: じゅんじゅん | 2006年10月23日 (月) 23時36分

そうですね。CPはどれも地形的な特徴点についていて(道の分岐とか建物の角とか、甘いCPはない)、アタックには注意が必要でした。
巡航速度ですが、彼らは歩くのが速いので、全部歩きのチームにもそれで微妙に差がついた感じです。。あとは24時間走り続けるのは無理でも、日中はできるだけ走って夜は歩くとか、道だけは走るとか、メリハリをつけるのも一つの方法でしょうね。

投稿: 山羊 | 2006年10月24日 (火) 22時28分

菅平12時間でも補給食少ない!と思ったけれど、今回も創造していたより随分少ないなあという印象。それで動き回れるんですね、山羊さんは。

投稿: rika | 2006年10月25日 (水) 00時10分

ゆっくりペースでしたからねー。それとスタートが正午だったので、スタート前にその日の昼食をとっておけば、レース中は夕食分と朝食分、そして次の日の昼食までのつなぎの分をと考えれば、だいたいあれぐらいだと思います。
ちなみにゴールしたときはちょうどお腹がぐーぐー鳴ってました。

投稿: 山羊 | 2006年10月25日 (水) 22時37分

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