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2006年10月30日 (月)

筑波大大会

最近は長時間レースが続いていましたが、久しぶりのオリエンテーリングということで、筑波大大会に行ってきました。珍しくHRをとってみました。OLの大会でとるのは初めてでしたが、アベレージで180を超えているのでかなり頑張って走っているのではないかと思います。自分の場合、180前半ならまだゆとりがあるけど、185を超えるとかなり苦しくなります。レース後半坂本、円井とパックになったときは185を超えっぱなしで、いっぱいいっぱいでした。膝もとりあえずは大丈夫そうなので、来週の全日本リレーもしっかり走りたいと思います。

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2006年10月22日 (日)

ロゲイン その3

24時間ロゲインに関して、装備や戦略面等々について項目分けしてまとめてみました。

■気候について
レース当日は2日間とも雲ひとつない晴天だった。日中最高気温が13日が33℃、14日が34℃。遮る物がない草原では容赦なく日差しが照りつける。夜間は森の中においては、森が保温をするのかでもあまり気温は下がらないが、開けた草原のところではかなり冷え込む。特に会場付近は盆地になっているせいか、冷気が溜まり10℃以下は確実で、体感的には5℃ぐらいの感じだった。

■地図縮尺について
今回使用した地図の縮尺は1/33333。登山地図で多い1/50000と比べると50%大きく、国内のロゲインでアドベンチャーレースでよく使う1/25000地形図と比較すると33%小さい。あまり慣れていない縮尺だが、自分にとっては現地と地図上の進み具合は感覚的にマッチしていてほどよく感じた。なお、コンタ間隔は10mで1/25000地形図と同様のため、現地は地図で見るよりもやや緩く感じる。

■移動距離とペース
移動距離をざっと測ってみたところ90km程度だった。どれぐらいのペースでレースをしていたかというと、体感的には山耐の5割り増しのペース、以前22時間かけて走ったTTR100や菅平の12時間ロゲインとあたりと比較しても、2-3割り増しのペースだったと思う。10時間足らずで終わってしまう山耐のペースではとても走りきることはできないが、22時間で走りきったTTRと同様のペースでレースを進めることは十分可能だろう。(今回は自身が山耐の直後であること、またチームとしてそのペースは無理であった。)

では、そのペースで走れたとして、どれぐらいの点数が狙えたかといえば、2割早ければプラス400点、2200-2300点ぐらいはいけると思う。トップの2600点はどうやっても届かないレベルに感じたが、1桁順位は確実だろうし、かなり上位が狙える。これは自分にとって今後の挑戦意欲をかき立てられる。

■24時間は長いか?
競技時間が延びるとその分巡航速度が遅くなるので移動距離では比例しない。12時間の倍大変かというとそういう訳でもない。ただし24時間の場合、睡眠をどうするかという問題が生じてくる。その点においては12時間と24時間との間では大きな壁があると思う。今回睡眠は取っていない。会場周辺での30分ほど停滞したのがもっとも長い休憩で、その他は1.5~2時間に1回ずつ5分程度の休憩を取っている。

■どう戦略をたてるか?
均等のポイントが散りばめられていて、一筆書きのルートは取りづらく、なかなか難しいように感じた。また、初挑戦のせいもあり、24時間で移動できる距離となると地図をみても想像つかない。特に不整地部分は入ってみないと分からない。ここは地元オーストラリアチームのほうが有利だろう。今回北東側と南西側の点数が高めだったので、この両サイドを確実に押さえることが高得点につながる。結果的には当初のほぼ想定通りの移動距離となった。

■ナビゲーション
今回必要とされたナビゲーション技術はかなり高度なものであったと思う。しかも競技時間は半分は夜間であり、易しい部分だけを夜間に割り当てることもできない。必然的に日中でも難度の高いルートを夜間にこなす必要が出てくる。しかし今回夜間ナビの攻略法を見つけた。それはとにかくコンパスをまっすぐ行くこと。また、コースが決まっているわけではないので、困難だと感じたら別のルートに切り替えればよい。

自分たちの巡航速度はかなりゆっくりだったので、順位がよかったのはナビゲーションでうまくいったという面が大きいと思う。5-10分程度のロスはいくつかあった。全部合計すると1時間程度にはなるだろう。ただし、これは不確定要素をつぶすために費やした時間も含むので、純粋なナビゲーションによるロスというのはおそらく30分もないと思われる。(仮に1時間ロスをしたとしても、23時間行動のため、ミス率でいうと5%に満たない。)

■消費食料
レース中、以下のような食料を消費した。
前半15時間
アミノバイタルゼリー*1
パワージェル*4
チョコバー*1
パワーバー*1
アミノバイタル*2
---
エネルゲン1.5L
ペプシ0.5L
水1.5L

中盤の休憩
トマトシチュー 半人前
アミノバイタル*1
---
レッドブル0.12L(←炭酸の高カロリースポーツドリンク)

後半8時間
バームゼリー*1
パワージェル*3
チョコバー*1
アミノバイタル*1
---
水1.2L ペプシ0.5L

■チームワーク
今回は電子式のパンチと、チェックカードによるパンチを併用していたので、柳下が電子パンチ、安斎がCCのパンチを担当した。大部分が僕がメインのナビゲーションを担当、安斎さんがそれをサポートという感じだった。基本的に各レッグごとにこういうルートでいこうとを相談して決めた。このルートを決める段階で意見の相違はあまりなかったと思う。僕が安斎さんのサポートで頼もしく感じるのは、一つは直進の方向の維持である。直進がずれはじめると、すぐに「ずれてるぞ」という安斎さんに声が飛ぶ。ずれた分の修正も的確だ。もう一つは、現在地の確信度を上げるためのやりとりである。ちょっと現在位置に不安を感じたような時は、地図を見せ合って「いまおそらくここにいると思いますがどうでしょう?」と聞くと「さっきこれを見たからそれであってるよ。」という感じで答えが返ってきて、確信度を上げて進むことができる。つまり安斎さんが自分と同じかそれ以上地図を読んでいてくれている、この安心感が自分たちのチームの強みだろう。

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2006年10月19日 (木)

ロゲイン その2

山耐との両立について
山耐は10/8、ロゲインは10/13で中4日。ともに長時間のレース。時差こそほとんどないが、オーストラリアへの長時間の移動もある。重なっていればどちらかをあきらめざるおえなかったが、山耐は毎年参加している重要なレースであるし、ロゲインはチームを組んできた安斎さんと出る機会は最初で最後かもしれない。ならば両方出る。二つで一つのレースだと思えばいい。世の中1週間ぶっ続けで走るレースもあるし、それより楽じゃないか。

ただし先に行われる山耐は個人戦だからいいものの、ロゲインはチーム競技である。山耐出場に関しては安斎さんは了承してくれたが、その疲労で足を引っ張るようなことがあってはいけない。昨年5月のロゲインもTTR100で故障し、1ヶ月たっても回復せず途中棄権した経緯もある。それだけは注意しようと肝に命じていた。

ところがである、山耐のレース中に膝を故障してしまった。昨年同様の腸ケイ靭帯炎である。一番やってはいけないことをやってしまったのだ。

実のところ、レース中盤から膝に違和感を感じていた。だが、走っている最中はさまざまな疲労と痛みが重なっているため、腸ケイ靭帯を痛めたかどうかははっきりとはわからない。やめるべきか、進むべきか、ずっと葛藤をくりかえしながらも、自己記録を逃したくない気持ちと、2年前途中棄権したときの後味の悪さから、結局ゴールまで突っ走った。

ゴール後、自分の膝を見ると前面にあざがあった。きっとどこかで打ったのだろう。これが痛みの原因ならばきっと問題ないと自分を納得させ、体育館で一晩明かした。

ところが翌日階段を降りるときに気が付いた。間違いない、これは腸ケイ靭帯炎の痛みであると。過去2回、完治までは2ヶ月かかっている。茫然とするしかなかった。帰宅後とにかく膝を冷やした。今できることといったらそれしかない。

翌日、駅の階段がまっすぐ降りれない。当たり前だ。会社でもいろんな人に激励を受ける。休みをもらっていくのに、こんな状態で申し訳ない気持ちでいっぱいだった。ひと足先に出発する安斎さんとも最後のメールのやり取りをする。でも膝を故障したなんて言えるわけもない。

大きな不安を抱えたまま出発の日を迎えた。朝起きてみると、昨日までと様子が変わっているのを感じた。何か回復の兆しのようなものを感じた。午後成田に向けて出発。重い荷物を背負っていたが、やや不安を感じながらも階段を普通に降りることができた。今まで何度も治ったと思って治っていなかったこともある。まだ安心はできない。でも奇跡は起こるかもしれない。あとはレース当日まで痛みを再発させないこと。飛行機の中、車の中、とにかくそれを心掛けた。

レース当日、正直、事前のルートプランにも装備チェックにもあまり集中できなかった。果たしてどこまで持つか、でもたとえ痛みがきてもほんとに動けなくなるまでは、歩みを止めない、口には出さない。そう覚悟を決めていた。レースが始まって最初の1時間、これで全てがわかる。そのことで緊張していた。

そして12時ちょうど、レーススタート。ゆったりした出だしだった。歩きはもちろん小走りまでは大丈夫。片斜面もいけるようだ。徐々に緊張感がほぐれてくる。1時間は無事経過し、300mほど下りに入る。登りよりも下りの方が問題。さすがに走って下るのは恐怖感がある。歩き、小走りを交えながら負担をかけないステップで下る。
1時間半経過。300m下りきった。大丈夫、このペースならきっといける!ようやく自分のレースがスタートした気がした。

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2006年10月17日 (火)

ロゲイン世界選手権 その1

昨日オーストラリアから帰国しました。まずは写真をアップしておきます。

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2006年10月11日 (水)

ロゲイン世界選手権

本日、ロゲインの世界選手権に参加するためオーストラリアに出発します。場所はシドニーから北西へ600kmぐらい行ったところのワランバングル国立公園周辺で行われます。私は安斎さんと「Japan Taian」というチームで出場します。レースは13日12時~14日12時までの24時間、どれだけ多くポイントを回れるかを競います。

帰国は16日です。山耐も終わったばかりで非常に強行軍ですが、1日ぐらい観光でのんびりできるといいなあ。。。

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2006年10月 9日 (月)

山耐走ってきました

山耐走ってきました。タイムは9時間26分25秒で総合19位。わずか2分ではありますが、3年ぶりに自己ベストを更新しました。第三関門に着いた時には相当足にきていたのですが、何とか狙えそうということでそこからは頑張ってしまいました。

レース内容はというと、かなり早い段階から足が攣ってしまい、苦しめられました。僕だけでなく、足が攣ったという選手は多かったようです。これはスタート前の暑さが原因なのではないかと思われます。ただし僕自身は歩きの登りだとあまり気にならなくて、いつも苦しむ三頭や御前が比較的スムーズに登れました。そのせいか苦しい割りにタイムをまとめることができたのではないかと思います。今回感じた課題としては、下りや平坦なところでもう少しリラックスしつつもペースをあげることですね。市道山までは集団だったのですが、集団の中で登りは自分が速いけど下りや平坦なところが遅く、結果的に同じ巡航速度になってしまっていました。こういうところで足を温存しつつも、もう少しタイムを稼ぐテクニックを身につける必要がありそうです。

今回は最初の1,2時間だけが集団で、その後は他の選手と並走することは全くなく(あっという間に抜くか抜かれるか)、特に三頭山を手前から長尾平手前まではほとんど一人旅でした。一人だったこともあり、このあたりでは風が強さが身にしみました。特に風張峠はほんとに風が強かったですね。槙寄山からの富士山も見事で、やっぱり晴れの日ほうが走ってて楽しいと思いました。

それにしても、とうとう7時間台がでましたね。驚いたのが4時間36分という韓国選手の第2関門通過ラップと、その時点で20分差を1分差までつめた鏑木選手の追い上げですね(CP2-ゴールを3時間切っている)。ここまで速いと過去のレースのペース配分等がまったく当てはまらないですね。なお、10時間以内の人数は去年と同じく27人で、選手層の厚みというのは去年とさほど変わらなかったようです。

今年も楽しむことができました。役員のみなさま、応援していただいたみなさま、ありがとうございました。

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2006年10月 7日 (土)

いよいよ山耐

いよいよ明日は日本山岳耐久レース(最近はハセツネと略されることが多い)です。今年はどうやら良い天気の中行われそうで、とても楽しみです。

さて、僕自身の意気込みはどうなんだというと、今年はタイムや順位というのはあまり考えていません。強いていえば自己ベストは出したいと思っていますが、そう思ってここ2年間達成できていないので、あまり意識しないようにしたいところです。自分はこのコースはもう知り尽くしていて、この区間をこのタイムで走るペースだと全体で何時間になるということもほぼ把握できています。だから、レース中盤まで行けば大体のゴール時間は計算できてしまいます。それは逆にレース中に余計な焦りを生みペースを乱す要因にもなってしまうのですが、今年はそれが実力と受け止めて、淡々と走りきることを念頭におきたいと思います。イメージとしては、自分がいつもやっているトレイルランと同じリズムで走るということですね。

このレースには参加者のそれぞれにドラマがあると思います。それはレース前の試走やら準備やらの段階から始まっていて、レースがクライマックスとなるでしょう。それは苦しさやタイムの壁といった、自分との戦いであったり、ライバルの灯りに追いついたり追いつかれたり、人それぞれだと思います。今年は果たしてどんなドラマが展開されるのか?みなさん、夜の奥多摩が待っていますよー。

と、いうわけで明日は楽しんできます。

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