海、山、また海へ
翌日は栂海新道で日本海から北アルプスに登りました。親不知の海岸から朝日岳、そして白馬岳を結ぶロマン溢れるコースです。通常3泊4日ぐらいですが、1日で走る人もたまにいるみたいです。
親不知の道の駅で仮眠をとろうとしたのですが、台風のフェーン現象の影響か、暑くて寝れません。11:30ぐらいにもうたまらず起きはじめ、0時過ぎに海岸へ。その後準備を整え0:40出発。登山口までの国道は、路肩が50cmもないトンネルで、ダンプが来るたびに柱の影に隠れるの繰り返し。何かこんなゲーム昔なかったっけ?と思いつつ、ヒヤヒヤしながら進みました。
深夜の登山口の様子。ここからスタートです。(AM1:29)
標高の低いエリアはとにかく蒸し暑い!あっというまに汗でずぶ濡れになり、寝てないことも相まって気持ち悪くなってしまい何度かへたり込みました。シキ割と呼ばれる最初の水場で1リットルぐらい水をがぶ飲みするとようやく本来の調子が戻ってきました。山の水が何よりも薬ですね。(お腹こわしたけど、、)
4時間近く経過し、ようやく日が昇ってきました。黄蓮の頭から。
犬ヶ岳から(AM5:50)。急に視界が開けます。しかし目指す稜線はまだ遥か先!
朝の柔らかな日差しとひとすじのトレイル、これからどんな風景が待ち受けているのかと、ワクワクする瞬間です。
最後の楽園とも呼ばれる、黒岩平にて
徐々に高度を上げ、花が咲き乱れるアヤメ平を通過します。
長い長いのぼりの末に朝日岳が目前に迫ってきました。 (AM8:51)
白馬岳を見上げます。もうひと頑張りです。
ついに白馬岳の山頂に到着。(PM0:31)
登山口からちょうど11時間ほど。とりあえずNEW阿闍梨シャツで記念撮影です。
白馬大池。ここで森林限界ともお別れです。
蓮華温泉に到着。(PM2:50)
バスの待ち時間がだいぶあったので、一風呂浴びました。そしてバスでは大爆睡。
海岸に戻ってきた時に、ちょうど日が沈むところでした。長い1日でしたー。さすがにこのまま帰る気力はないので、宿に泊まって翌日のんびりと帰りました。
【まとめ】このコース、5年前にも来たことがあって、その時が本格的な長距離トレイルランの初挑戦でした。当時はまだ長時間運動に慣れてなくて、15時間ぐらいかかって本当に疲労困憊になりながら白馬山荘にたどりついたという感じでした。今回は5年もすればひと区切りだと思うので、体力的な進歩と新たな発見が何かあるか確認したくて、再びトライしてみました。そして、タイムは確かに大幅短縮しました。ただし自分の未知なるものへのワクワク感というのはどうしても薄れてしまっている気もしました。もちろんコース自体2回目だし、その間いろんな経験をつんできているわけですから、ある意味仕方ないですね。それでも、黒岩平周辺はやはりいい所だと感じたことや、記憶から全く消え去っていた場所もあったりして(例えば、長栂山が森林限界を超えたピークだったとか)それはそれで楽しめました。
ここに今回と同じようなスタイルで来ることはないかもしれません。タイムを短縮してもきっと感動は薄れてしまうでしょう。ロマンを求めていいのは、このコース2回までかな。でも、30年ぐらいしたら黒岩平にまた行ってみたいですね。その時、今と変わらない風景だったら、どんなこと感じるかな。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント