2018年11月21日 (水)

OMM JAPAN 2018 DAY2

夜間は冷え込まず風もなく穏やかだった。熟睡はできないものの疲労感はかなり取れた。撤収もお互い手慣れてきて手早く完了する。スタートは時間枠内の後ろのほうで出たかったが、早めにスタートエリアに到着したらそのまま早く枠に入るよう促され、6:15にスタートした。

宮西/半沢チームは先に出ている。片山/千保チームは姿を確認できず。枠は6:24までなので最大で9分後からスタートしたはず。

Day2


S-1
しばらくは林道登りでじっくりプランニングする余裕がある。市岡さんの足取りも回復している。CP1へは谷筋で近づきたい。谷までは西側車道から尾根越えも考えたが、昨日から山腹は藪がちという印象があったので、南側の谷筋から鞍部越えのルートにした。谷の上部はヤブだったが、以降はスムーズだった。CP手前からひどくヤブになったが、これはどのルートでも避けられそうもない。

柳下/市岡 0:54:54
片山/千保 0:58:03
杉山/丹羽 1:05:05

1-2
まず尾根状のヤブがひどい。水系沿いはヤブがないので活用してCPに近づく。CP2は別の水系の源頭ということを読み取りイメージ通りの場所に発見。連続区間トップで順調にリードを広げた。この時点でかなり楽になったと感じた(実際そう甘くはなかったが)

柳下/市岡 0:14:45
宮西/半沢 0:16:36
片山/千保 0:17:20

2-3
川沿いに進めば右側に道が見えるか橋にぶつかるだろうと考えていて方向確認を怠り、T字分岐のずっと先まで川沿いを引っ張ってしまった。これは私の勘違いによるミス。運よく道のカーブですぐに現在地を特定できた。距離のロスはなかったが、谷沿いを進んだため5分程度のロスか。それでも若干のリードは保っていた。

宮西/半沢 0:46:50
片山/千保 0:49:22
杉山/丹羽 0:51:19
---
柳下/市岡 0:53:17

3-4
地形がわかりやすく上位チームはあまり差はつかなかった。しかし地形を辿る技術が不足していると苦労するようで全体的にはタイムのばらつきがあった。

柳下/市岡 0:15:30
宮西/半沢 0:15:31
杉山/丹羽 0:16:13

4-5
南側の道のある谷を登り北上かCPの真東の谷をつめるかの2択。悩んだ末に前者を選んだが倒木が多くペースが上がらず、最後は少し東にずれ1分程度のロス。同ルートの宮西/半沢チームが抜けていて、あとは僅差。

宮西/半沢 0:23:29
片山/千保 0:26:25
福島/鈴木 0:26:51
---
柳下/市岡 0:27:12

5-6
山腹より地形に沿ったほうが動きやすいので谷を下り尾根を登る。ここから気合の牽引を開始し宮西/半沢チームを引き離す。片山/千保チームとの差を再び8分に広げる。

柳下/市岡 0:26:19
宮西/半沢 0:29:39
片山/千保 0:32:13

6-7
早めに尾根に出るプランで西側を選んだが、この谷が荒れており牽引ルートを選ぶのに苦労した。6分強一気に詰められる。

片山/千保 0:50:41
杉山/丹羽 0:53:42
今宮/加藤 0:54:14
---
柳下/市岡 0:57:01

7-8
8につくなり市岡さんがシューズの紐が緩んだということ。この日2回目だったので、きっちり絞めてくださいとついきつい口調になってしまう。

尾根を登りきる手前で、ふと鈴の音が聞こえた。前か後かわからなかった。少し鈴の音がはっきりしてきた。振り返ると片山/千保チームの姿が見えた。
「き、きたぁー!!」
そんな衝撃だった。彼らは何分後に出たのだろう?9分後だったら4分半しかリードがない。今のペース差からしたら、、
彼らに少し遅れをとり、頭が真っ白になりながらなんとかCP8に到着した。

ここは我々の失速もあるが、彼らの追い上げが強烈だったことがタイムに表れている。

片山/千保 0:27:17
柳下/市岡 0:33:42
福島/鈴木 0:34:09

8-9
彼らは軽い足取りで前を行く。しかし柵を巻くには彼らは登り過ぎているように見えた。「ここだ!」出し抜く形で柵の隙間から尾根下りに入る。最初は踏み跡がわからなかったが、途中から明確な踏み跡に乗れて一気にCPに到達!

結果的にここで8分差をつけてまた追いつかれているので、仮にミスなく先行されていたらかなりきわどかっただろう。

柳下/市岡 0:13:35
丹羽/上野 0:13:52
杉山/丹羽 0:16:01

9-10
沢下りルートは2回目なのでさすがにミスはしない。しかしペースは上位の2割増しに落ちている。

内田/吉村 0:21:08
宮西/半沢 0:21:52
片山/千保 0:22:35
---
柳下/市岡 0:25:43

10-11-12
終盤はつなぎのナビゲーションになり、登り基調の体力勝負となる。再び片山/千保チームが迫ってくるが、フィニッシュは近く、もう総合で逆転はされないだろう。それでも「出し切りましょう!」と市岡さんに声をかける。

片山/千保 0:31:16
内田/吉村 0:31:55
宮西/半沢 0:34:44
---
柳下/市岡 0:36:01

13-G
下りも市岡さんはもう脚が残っていない。が、片山/千保チームもフィニッシュ手前で記念撮影をしている。我々ももういいだろう。共にゲレンデをゆったり滑空するように下った。とても心地がよかった。

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2日目は2位となったが、トータルで9分半差で優勝することができた。2日間とも序盤にリードを取れたことが勝因。特に初日の3までで25分リードが非常に大きかった。今回はギリギリの苦しいレースだった。5年もやっていると調子がいい時も悪い時もある。それでもこのチームで5連覇できたことは意味がある。改めて市岡さんにはありがとうと伝えたい。

そして連覇という意識はここで一旦お終いにしたい。結果が先ではなく、まずはこのレースを通じて自身のパフォーマンスを余すところなく表現したい気持ちが強い。まだ白紙だが、それを念頭にチームづくりを考えたい。
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今回、ストレートに関してはBと中心に完走率が大きく低下し、ナビゲーションの難易度が増したという声が多かった。しかし上位陣は「ようやく自分たちの技量にコースが追いついてきてくれた」という感想だろう。作り手側も難しくしたのではなく、手加減をやめただけだろう。実際に各クラスの上位チームのルートみると大きなミスはほぼない。まだまだナビゲーションレベルにバラつきがあるということだろう。しかしレースを終えてからナビゲーションを上達させたいという熱を感じる。これを機にこのナビゲーション熱がさらに高まってくれたらうれしい。

[レベルアップのヒント]
全てを言い尽くすことはできないので、例としてDay2の1-2について触れたい。CP2が見つからず、谷にあるということで枝分かれした谷の中をくまなく探したチームも少なくないと思う。CP2のある谷の特徴をみていただきたい。水系が記載されているが、全く枝分かれなどしていないのである。つまり、枝分かれした谷をやみくもに探したところでCPは絶対に出てこない。CPはこの一筋の水系の源頭にある。そして、この水系表示は地形図にはない。コースディレクターが書き加えているのである。そう、コースを難解にしているのではなく、地図を読めばちゃんとたどり着けるようにしているのだ。

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2018年11月19日 (月)

OMM JAPAN 2018 DAY1

1日目の展開とルートの考察を書きました。宮西/半沢チームのルートも参考になります。

Day11


S-1
スタートは眺めが良い山頂で舞い上がってしまいそうだが落ち着いて。いきなり尾根が不明瞭な下りで本来注意が必要だが、行列になっていた。CP1も少々捻った枝尾根だがわかりやすい状況だった。幸先よく区間トップ。

1-2 
スタートで地図を受け取った時に前半のメインレッグだと感じた。レッグ中盤のS字カーブのある林道は通るものとして、そこまでのプランをすると高原道路に戻るのがベストと判断する。これは正解でそのS字カーブ付近で早くも16分前スタートだった片山/千保チームに追いつく。尾根越えからの林道下りは並走し、小山/国沢チームも吸収。次の尾根越えで片山/千保チームや脱落し、差を拡げたが...

区間2,3位の宮西/半沢、福島/鈴木チームはさらに高原道路を引っ張り、西側ロードから回り込んだ模様。東側の林道はアップダウン多く重たいルート。

柳下/市岡 1:11:30
宮西/半沢 1:15:52
福島/鈴木 1:16:37

2-3
道がより多く活用できるCP3の東側からの尾根越えで考えていたが、CP2すぐ北西の鞍部越えの谷の植生が良かったので、急遽登りが少ない南回りを選択。これは当たりでさらに差を広げた。ざっと見てCP3でコース1/3。2時間かかっていないので6時間そこそこでフィニッシュできるのではと思う。

柳下/市岡 31:40
片山/千保 36:10
山本/飴本 37:02

3-4
1-2の林道走行中にプランニングをしていたが、特別楽なルートはなさそう。5-6で通る尾根の往復がメリットが多いと考えた。途中からペースダウンが始まってしまったが、僅差なのでルート自体は正解だったと思われる。登り始めで宮西/半沢チームとすれ違い、15-20分ほどのリードが確認できたが、いつまで貯金がもつか..という.気持ちで安心感は全くなかった。

片山/千保 1:07:16
宮西/半沢 1:08:13
柳下/市岡 1:08:44

4-5
短い登りなのでとりあえず押すことにした。しかし押しながら登るときに整置がおろそかになり、ずれて尾根上にでる。すぐにリロケートできたが4-5分のロス。マーシャルポイントで久保田さんに「速いね~」と言われるが、テンパっていて余裕なし。

小山/国沢 0:16:54
宮西/半沢 0:17:07
藤下/板谷 0:17:10
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柳下/市岡 0:21:52

5-6
尾根上でついに牽引を開始する。地図も読めるしとりあえずうまく引っ張ることはできた。しかし林道に出る直前で市岡さんが倒木でつまづき、脚がつって倒れ込んだ際に強い負荷がかかり、取り付け部分の金具が壊れる。以降、道路や単調な登りなどではひたすら押す。なんとか5分弱の差で抑えられたので、ルートそのものは悪くなかったはず。

片山/千保 1:13:00
杉田/武井 1:15:26
北野/中辻 1:16:18
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柳下/市岡 1:17:47

Day12


6-7
一旦高原道路に戻るルートを選択。尾根の乗り換えに注意が必要で、尾根も地図で見るより緩急がある。ナビのロスはなく区間トップをとれた。

柳下/市岡 0:16:52
田中/田中 0:17:17
小山/国沢 0:17:27

7-8
南北かなり考えたがアタックは登りのほうがわかりやすそうだったため、集落まで下る南ルートにした。山本/飴本チームは高原道路に戻ったとのことで57分なので、ルート的には大きな差はない模様。

8への林道でふと振り返ると序盤でパスした片山・千保チームが背後に。序盤は巡航でもリードしていたが、明らかにペースが違う。あっという間に交わされる。この勢いだとフィニッシュで相当貯金が減る。目の前のチームだけでなく他の上位チームも同様だ。
「ここ勝負どころですよ!ついていって下さい!!」
無茶言ってる気がしたが、ここはもう無茶をしないといけない局面。高低差130m急斜面、市岡さんを前に置き渾身の力で押し上げる。そして8までは大きく離されずに食らいつけた。

片山/千保 0:49:32
宮西/半沢 0:54:29
柳下/市岡 0:55:37

8-9-10-F
以降はナビは易しく体力勝負。激励や押しを繰り返し、2分半離されたものの13分半の貯金を残して1日目を終了した。

宮西/半沢チームとの差も気になったが21分差。すれ違って以降もほぼ差は変わらずだったので、巡航ではあまり差がないか。4位以下は大差。市岡さんはきっと今日ぐらいは動ける。序盤を互角に乗り切れれば、後半追い上げられても逃げ切れるはず。よりテクニカルであることが予想されるが、ナビゲーションのロスは最小限に留めたい。自分がそれをできればきっと勝てる。

CP位置は尾根上のピークなどが多く、全般的にわかりやすかった。一方でルート選択肢は多彩だった。かなり大きくルートが分かれてもルートでのタイム差は小さく、よく練られている。CP位置はやさしくてもやはり地形を辿るナビゲーションの技量は必要で、そこで明確に差がついているように感じた。また地形も急峻なためロスが大きくなる傾向もあったと思う。

(つづく)

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2018年11月17日 (土)

OMM JAPAN 2018 準備編

2014年の第一回目からストレートの最長クラスで4連覇しており、次は区切りの5連覇いうのが大きな目標になった。

過去の実績をざっとふりかえると、、

2014年 初日は2秒差。2日目は積極的なルート選択で大差で優勝
2015年 2日間とも大差で圧勝
2016年 市岡さん直前に胃腸炎。それでも完勝。
2017年 調子は問題なかったものの、初日は2位。2日目になんとか逆転。

昨年の辛勝から、今年はこのまま同じようにやっていたら伸び盛りのチームには敵わないと感じていた。

チーム分析すると、ロードの走力はほぼ同じだが、不整地や地図読みは大きな差があり、底上げが必要な部分と感じたので、まずはOMOエリートに出場をお願いした。(これはマラソンの調整のため欠場)
次に、走力を確認しあう機会を設けたほうがよいだろうと、5月の朝霧12時間ロゲイニングにお誘いした。しかし8時間経過したところで市岡さんに膝の故障が発生し、敗戦(2位)だった。 これは我々のチームではロゲイニングやOMMを通じて10数戦目で初めて、私自身としても男子チーム戦では2010年代で初めての敗戦という、まさかな結果だった。

直後にOMMのエントリー開始だったが、今一度コミットが必要と感じ、勝つことが互いの目標ということを再確認しエントリーすることを決めた。

市岡さんの膝の故障は幸い重症ではなく、夏はそれぞれ幕営装備を背負ってアルプス縦走を行なった。

夏を経て、再び確認の機会ということで9月上旬に朝霧マウンテンOに出場。優勝はできたが、市岡さんは夏に痛めた足を悪化させてしまう。足底筋膜炎の診断。

その後、市岡さんは上州武尊は完走されたものの(さすがだなと、大丈夫なの?と両方思った)、10月半ばが過ぎて状況を聞くと、痛みが消えず毎日治療していること、トレーニングもゼロとのこと。

念頭にあった不整地の底上げどころではないし、正直、欠場したほうがいいのではないかとか、いろいろ考えた。しかしながら、治療を成果か1週前に急激に痛みが薄れてきたと聞き、ならば今の状況でベストを尽くそうと私も心に決めた。

現状のチームの力を分析すると、最良で考えても、
それぞれの巡行速度... 柳100/市(ロード110/不整地130/平均120)
共通装備を自分が持つことで... 105/115
さらに押したり、牽引することで... 110
上位が予想されるのは宮西/半沢、片山/千保、飴本/山本あたりだろう。巡航ではアドバンテージはない。高難易度が予想されるなかで最小限のミスで抑え、足が持ってくれれば、勝つチャンスはあるかもしれない...とにかくそう考えることにした。

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前日はゲン担ぎに駒ケ根でソースカツ丼を食べて会場入りする

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左2つはマッパチーム、右は我々。自分は昨年に比べ寝袋をナンガ UDDBAG180DXからイスカ Air130Xに変更とベースレイヤーを薄くした。合わせて200ℊ軽量化。テント、クッカー(合わせて1.3kgほど)は私が持ち、それぞれ水、食料込みで5kg、3.5kgほどになった。また、牽引用に紐を作成した(重量は25g増加になる)。

宿ではマッパチームとの作戦会議を行った。事前にも地図範囲やコースの想定を実施していたが、公開された地図は東西はほぼ想定通りだったが、やや北側が広かった。ちなみに事前に範囲を考える上では標高550mや発電所の地図記号がヒントになった。コースは高原道路を挟んで2日間で範囲が変わると予想した。キャンプ地、スタート、フィニッシュの流れなどは完全に予想通りだった。
(つづく)

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2018年10月12日 (金)

ハセツネ2018

2018年のハセツネは10時間33分30秒/男子39位という結果でした。最近はハセツネのことはあまり記事として書いていなかったのですが、今年は例年にない暑さの中で、いつもと違うレースと感じた部分もあったので記しておきたいと思います。

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台風25号が日本海を通過するため、南風による暖気が入り高温になることが予想された。暑さを想定して例年より水の量を増やした。準備した水分や実際の消費は以下の通り。

[ウエストポーチ ミニボトル*2]
水 0.2L
塩タブレットを溶かした水 0.2L

[ザック背面]
コーラ 1.45L ハイドレーション
OS1  0.4L   プラティパス

[ザック前面]
ゆずレモン 0.35L ペットボトル 
いなげやで350mlサイズはこれだけだった(500mlは重く感じ苦手なので)

計 2.6L

[月夜見での残り]
OS1  0.15L 
ハイドレ 0.15L 吸い切れてなかった
月夜見まで2.3L消費(→到着時に残りを飲み2.6L)

計 2.6L
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[月夜見での追加]
1.1L ハイドレへ
0.4L ボトル*2
計 1.5L

[水場での補給]
大岳神社先 0.2L その場で 
綾広の滝 0.5L その場で / 0.6L ボトルへ 
計 1.3L

後半の補給 2.8L 
フィニッシュでの残り 0.4L
後半の消費 2.4L
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全体の消費 5.0L

スタート時に2L以上持ったのは18回出場していて初めてのことだった。
今後同じように暑くなることが
その他装備も簡単に。

[食料]
ジェル 8 (HIGH5 6 / マグオン 2)
スポーツようかん 1
アミノ酸粉末 4(アミノバイタルゴールド 3 / アミノガッツ 1)

[ライト]
GENTOS SG325
LED LENSER H8R

[シューズ]
INOV8 XーTALON230

[装備の雑感]
当然普段より重い。ウエストポーチや前後の分散させたため荷重バランスは良く、重量感はあまりなかった。失敗はウエストベルトの調整が緩かった。少し揺れる&右にズレる。ベルトにライトを装着しているため、調整ができなかった。ライト点灯後は少しストレスに。月夜見でライトを一旦外し調整してからはズレなくなった。

もう一つの失敗は左足親指の爪が生え変わり中なのでテーピングで覆ったこと。人差し指がテーピングでこすれて1時間半ぐらい経過したところでマメができた。(これは前も同じ失敗をしていた...)潰れて激痛までは至らなかったが、かばい気味の着地で終盤足裏外側が痛くなった。

[暑さとレース展開]
実際の暑さは五日市に最寄りの青梅アメダスで32.0℃だった。30度オーバーの日に40km以上給水のないトレイルを走るという選択は普段はまずない。ある意味、未知のチャレンジでどうなるか楽しみな面もあった。
ちなみに、、
・この時期の30度だと湿度はそれほど高くない
・気温はスタート地点がピークで、時間経過と標高上昇で下がっていく
という点も意識して暑さにビビり過ぎないように水の量を決めている。
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スタート待ちは多少風もありそれほど暑く感じなかった。が、走りだすと暑い。スタート直後のオーバーペースは消耗が激しい。それでもダッシュ派が主流で、マイペースを選んだ自分はやはりに渋滞にはまった。といっても浅間峠までのその影響は5分程度だろう。今熊山への登りが伐採地で日が照るため危険な暑さに感じた。また、笹尾根は風が通らず日中の熱気が残っている印象だった。涼しさを感じたのは三頭の山頂以降。後半はずっと快適な気温に感じた。
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ハセツネコースには疲れの有無で余力をチェックできる箇所がいくつかある。

最初に疲れを感じたのは三国山先の階段 → ここは想定通り
浅間峠付近まで重たかったが笹尾根で再び安定 → これはいい傾向
三頭の登りはもともとセーブするつもりだったが想像以上に動かなくなった → 残念。今日はほどほどだなぁ
鞘口峠からの登りも大苦戦 → 今日は完走できればいいや
ただその減速のおかげか月夜見では回復傾向で、御前のアップダウンはほどほどの苦戦で済み、大ダワ以降はスムーズに流せた。結果CP1浅間峠では昨年から14分増しだったが、CP3長尾平では昨年より1分早く到着できた。暑さを攻略できたという気持ちがあり、ある程度満足感があったため金比羅尾根は目一杯追い込む気にならなかった。(足裏にも若干痛みあり)
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[レースを終えて]
タイムトライアルなどから巡航速度では自身の全盛期の5%増し程度。全盛期が8.5-8.75Hとすると、9-9.25Hぐらいで走るポテンシャルなはず。今回のレースは暑さの影響で20位ラインが1時間ほど増していることを考えると、通常のコンディションなら9.5-9.75Hぐらいに当たると思われ、30分ほどギャップがある。そのギャップは何かと考えると、10時間終始苦しいレースはやりたくないな、できるだけ心地よく走りたいな、という気持ちによるものだと思う。苦しむ覚悟が足りなかった分のプラス30分と感じる。

次の目標は20回の完走であり、これはペースに関わらずあと3回完走すればよい。タイムに関して言えば自己ベストを出すことは現実的ではなくなってきていて、正直目標を立てにくい。条件がよければ9時間台に戻すのはそれほど困難ではない。それで良しとするか、8時間台に戻すことにコミットするか、、

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2018年9月15日 (土)

朝霧マウンテンオリエンテーリング

2回目の開催となった朝霧マウンテンオリエンテーリング、昨年は裏開催だった合宿のスタッフだったのですが、今年は招待選手としてOMMの予行を兼ねて市岡さんとのチームで参加させていただきました。荷物を背負っての2日間の行動であり、1/25000の地図を利用した形式のオリエンテーリングも数少ないため、とてもよい練習機会となりました。

ルート、ラップからレースの模様を簡単に考察してみます。

Day1

Day1


Lap1

1-3は体力勝負。3-4も尾根下りだが難易度は低く、4までは上位5チームは殆ど差がない。

4-5 谷沿いが最短だが、やや距離が長いので道で接近する。立ち入り禁止(湿原)が終わってから小さい谷を下って少しだけショートカット。

6-7 まず尾根越えが見え、直の登降と林道利用でどちらが良いか考える。林道利用は結構距離が延びる。だとしたら大迂回もあるのでは考え、思い切って採用してみた。アタックは手前に枝沢があるので要注意。ここまでタイム差があったのは想定外。

7-8 CPは谷の北側だが、道の分岐が複雑なので谷の南側の林道から渡渉してアタックとした。途中で沢の水量も確認している。北側はヤブも発達していてハマったチームも多く結果的にタイム差がついた。

8-9 最短のレッグ線やや北の直進で考えていたが、道で迂回してもそれほど距離は伸びないと感じルート変更。ルート的には最速だと思われるが、走り負けている。

9-10 藪をよけたら西にずれたので高さを維持して東へ動き、藪の中にCPを見つける。藪と地図に表現されていない地形のため、このコースで一番難解だった。

12-13 直進はイバラが多いので林道で迂回。傷だらけになるとテント泊のストレスにもなるので、トップラップではないが安全策としてはありか。

後半はマッパチーム一緒になり走力では圧倒されていたが、CP周りの動きの精度と歩くほどの大失速とまではなっていないのでそれなりにまとめたというレースだった。

Day2

Day2


Lap2

S-1 南ルートにしたが、県道は多少アップダウンがあり、北ルートの方が10-20秒ぐらい速そう。

1-2 涸れ沢を辿る。上位チームは多少の違いはあってもほぼ同じルート。南の林道迂回ルートは4kmほどになるのでキロ6分半-7分とすると26-28分だと思われる。

2-3-4 3は手前の地形が気になり、4は少しオーバーランでそれぞれ1分ぐらいロスしている。

4-5 ここは直進の方が速い。立禁(牧草地)が森の中からもわかりやすく方向維持に利用できる。

7-8 破線の道がほどんど不明。使おうと多少努力したがもっとさっさと実線の林道にでてもよかった。

10-11 スムーズだったが、東に林道に出たマッパチームのほうが1分40秒ほど速くて驚いた。

11-12 地図に表現されていない深い溝があった。地形図はこういった緩斜面帯での溝が表現がされていないケースが多く(昨年の野辺山でのOMMの2日目終盤でも似たようなことがあった)、要注意。(12の西側では溝が表現されているので、この上部にも書かれていないが溝はあると推測はできる)

前日よりはずっといい動きだった。ラストは前日共通だが1分も速い。ただ他のチームも短いこともありいいペースで、特に8まではほとんどラップは取れなかった。トップペースを上げるというより、6-7時間このペース感を淡々と維持することがOMMでは必要となる。

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2017年11月18日 (土)

OMM Japan 2017

毎年楽しみに参加しておりますが、野辺山を舞台に開催された今年は新設されたストレートAクラスに出走しました。結果はこちら。準備とレース展開に分けて書きたいと思います。

■装備

基本的には例年と変わらない装備だが、今回は天気予報から特に以下の2点の対策を気にしていた。

1.初日の朝が雨
雨のあがるタイミングを念入りにチェックした。
・早めに上がればフィニッシュ時に乾いているので、そのままレインウェアは防寒着として使える
・気温は高めなのでスタート前にやめば着用せずに走ることができる
最終的に今回は両方を満たし、持って行ったのも最軽量のBerghausのヴェイパーライトハイパーシェルジャケットで大丈夫だった。

2.夕方以降は冷え込む
日曜朝は-9℃まで冷え込む予報も出ていたが、直前の予想から気象予測から-3~-6℃ぐらいではないかと想定した(ただしキャンプ地はアメダス観測地点よりも冷えるかもしれない)。
冬用のシュラフも持っているがさすがに重たいので、できれば例年通りNANGA UDD BAG 180DXを使いたい。このシュラフはエクストリームで-6まで対応であり、エスケープビビィとダウンジャケットを着こむことで何とか我慢できるだろうという想定。また予備ベースレイヤは2枚、タイツ2枚、ソックス、グローブは替えを持っていき、乾いたものを着用すること心掛けた。
結果、野辺山のアメダス観測で-3℃、キャンプ地はいくつか情報はあるが-5~-10℃だった模様。なかなか冷えたが防寒対策は足りていたようで寒さはほとんど気にならなかった。またシューズは凍らないようにテント内に置き、ジェルやバーなどはエスケープビビィの中にいれた。トレイルバターは夜中目が覚めた時にちびちび補給していた。

■コース予想

今回は念入りにコース予想もしてみた。キャンプ地は予想通り。ピタリ当たっているCPもあった。地図はA3ノビの縦と予想したが、実際はA3横。北限は予想通りだったが、南側はカットされていた。また2000-2500mエリアは県界尾根とその北尾根と考えたがこれはハズレ。大人数のスコアロングを想定するとリスクが高いのだろう。

前日に公開された地図で再検討すると標高高いエリアはみどり湖方面、地図の範囲から中山峠まで入りそうな雰囲気もあり、その場合相当長いコースになるだろうと想定した。

またルート選択に幅があることも間違いない。野辺山ウルトラマラソン出走経験から林道だと距離が伸びるが、
ほぼ走れる傾斜であることから基本は林道でよく、時々ショートカットを狙うという考えでいた。ショートカットは全て林道だと距離が長くなり脚も足も使うので、時々森をあるいて脚休めをできるというメリットもある(なのでショートカット時は頑張り過ぎない方がよい)

■レース展開

DAY1 29.2km 2080m
S-1
地図を受け取りざっと確認すると、CP1は林道のすぐ近くでほぼ道でつなげるのでまずは易しい区間。途中で谷沿い経由もみえたが、当初プランの林道経由とする。ただ実際走ると少し距離が長いと感じた。後でタイムを見ると谷ルートを選んだという寺垣内/佐藤チームがやや遅く、結果林道で正解だった。

宮西/佐藤 42:00
柳下/市岡 44:10
寺垣内/佐藤 46:53

S1_1


1-2
ここも当初オール林道を考えていたが、かなり距離が伸びるので谷越えのショートカットルートを選んでみることにした。同じルートを国沢/小山チームが選択していて共に藪を漕ぐ。大きなミスはしていないが尾根上は笹が深くややもたつく。林道経由より5分以上遅かった模様。この日唯一3位以内を逃す。

寺垣内/佐藤 1:16:44
濱/大西 1:21:59
福島/鈴木 1:22:39
---
柳下/市岡 1:23:43

2-3
ルート選択はあまりない区間。最後はショートカットしてみる。宮西/佐藤チームより林道ランのペースがやや遅いか。

宮西/佐藤 36:24
柳下/市岡 38:38
寺垣内/佐藤 38:54

3-4
ルートが大きく分かれる。逆走ルートも見えたが林道に飽きていたのでみどり湖経由で。ここは基本的に歩きで足を温存させた。逆ルートを選んだ宮西/佐藤チームに先行される。ただトイレタイムがあったのでほぼルートでの差はなさそう。プランナーのうまい設定だ。

宮西/佐藤 1:13:24
寺垣内/佐藤 1:16:55
柳下/市岡 1:17:04

4-5
谷の下りで宮西/佐藤チームに追いつく。いつの間に抜かれたのかと驚く。本来谷沿いの小径を利用してCPに近づくプランだったが、我慢できず少し手前で尾根に乗る。笹が深く地形も緩慢でやや不安になったが方向を維持すると笹が薄くなり広い鞍部にCPを発見した。2分半ほど出し抜いたようだ。

柳下/市岡 28:26
安心院/近藤 30:49
寺垣内/佐藤 31:27

5-6
少々焦りがあったか手前で勘違いしてしまうというミスをする。地形が酷似しておりしばらく現在地がわからずかなり右往左往する。道からやり直そうとしたところで間違いに気づく。5分ほどのロス。しかしここは通常のアタックでも難しかったようで上位と1分しか差はつかなかった。

寺垣内/佐藤 28:38
宮西/佐藤 28:53
柳下/市岡 29:55

ちなみにここまで3チームは大接戦だが、寺垣内/佐藤チームは以降遅れだす。
宮西/佐藤 4:55:33
寺垣内/佐藤 4:59:31
柳下/市岡 5:01:56

6-7
直進しつつ谷の曲がりを確認。最後の尾根もイメージ通りで問題なし。

柳下/市岡 9:20
宮西/佐藤 10:53
山北/角田 13:22

17_1

7-8
尾根越えのタフなルートを考えていたが、市岡さんの提案でシンプルな街方面大迂回に変更。谷をつめて谷の源頭から方向を維持する。特にロスなしだが、宮西/佐藤チームの4分差。山本/飴本チームにも負けている。もっといいルートがあったか?

宮西/佐藤 39:00
山本/飴本 43:01
柳下/市岡 43:10

8-9
尾根たどりが最短だが、ナビの手数が多いのでそのまま谷を下るルートを選ぶ。多少倒木があったが、道に出てからが早かった。ここで一気に10分差をつめ瞬間的にトップに立つ。

柳下/市岡 22:15
森本/池田 26:29
武井/杉田 28:41

9-10-11-F
林道経由は距離が長く余計に登るので直登のショートカット。ミスはないが多少ペースが落ちていたようで再び3分弱の差。

宮西/佐藤 59:19
柳下/市岡 1:02:51
寺垣内/佐藤 1:10:53

7f_1


この日はルート選択その他でロスは20分程度。巡航速度でざっと3%ぐらいぐらい負けている。宮西/佐藤チームは終盤でもペースは落ちておらず、佐藤選手は強いと聞いていたが宮西選手の意外な粘りに驚いた。2日目は我々もペースを上げる必要があると感じ、寒かったこともありあまり出歩かず体力回復を図った。

DAY1 23.2km 1370m
宮西/佐藤チームが先にスタートしたかと思っていたらスタートレーンで2分後にいた。(市岡さんはフィニッシュまでそのことに気付いていなかったらしい、、)

S-1-2
ルート選択の余地はほとんどないが、2は尾根たどりのナビゲーション技術を問われる。引っ掛けにも惑わされず集中して駆け抜けた。ここで一旦5分のリードを奪ったのだが、、、

柳下/市岡 35:06
寺垣内/佐藤 41:58
宮西/佐藤 43:27

2-3
つなぎの区間だが、回り込んでのアタックもあるかもしれない。身体が温まったのでレインウェアを脱ぐ。

宮西/佐藤 17:13
柳下/市岡 18:46
丹羽/上野 21:18

3-4
昨日と同じく安全策で街に迂回を選ぶ。アタック手前まで順調だったが手前の谷に入ったことから思わぬ大きなロスにつながった。横から谷に入るがCPが視界に入らず、正しい谷か確信が持てなくなり、周囲から確定されるので時間を費やす。最初に谷に入ってから20分以上のロスだったが、宮西/佐藤チームもウロウロしたようでほぼ同時にCPを発見。昨日の分と合わせて5分差だ。

寺垣内/佐藤 1:04:03
宮西/佐藤  1:10:01
安心院/近藤 1:11:54
---
柳下/市岡 1:18:11

S4_2

4-5
引き離したいところだったが、なぜか市岡さんがゆっくりしていて(追いつかれたと思っていなかったため)一旦先行される。厳しいかなあと思ったが、脚色は一緒のようでそれ以上ペースは上がらず。補給をする余裕もでて先ほどの大ロスから少し落ち着きを取り戻す。

宮西/佐藤 0:23:22
柳下/市岡 0:24:09
寺垣内/佐藤 0:25:41

5-6
林道に出るところで少し前にでる。先行してた寺垣内/佐藤を吸収し、3チーム見える範囲で林道を進む。終盤の登りを走るきることで1分ほど差をつけた。ここを勝機とみて下り基調の素早いアタックを行い、さらに5分差をつけ再び逆転する(差をつけたことはレース中はわかっていない)。

柳下/市岡 0:44:49
宮西/佐藤 0:51:04
寺垣内/佐藤 0:53:27

6-7
短い区間。少しだけアタックで外れるが大きな問題なく済んだ。

宮西/佐藤 5:56
寺垣内/佐藤 6:11
柳下/市岡 6:44

7-8 ルート選択区間だが、尾根ルートはさすがにリスクが大きいで林道を頑張って登る。市岡さんと交互に前を引っ張る。ペースは遅いが8割方走った。ここでようやく勝てるかもと思えた。

柳下/市岡 0:59:04
寺垣内/佐藤 1:00:49
横尾/橋本 1:03:53

8-9-10
ここは谷経由で勝負にでた(昨日寺垣内/佐藤チームが谷経由で少し遅かったことはフィニッシュ後知った)
結果、下りではほぼ変わらなかった模様。9-10は少し用心したがCP位置は易しかった。

寺垣内/佐藤 47:14
柳下/市岡 48:23
宮西/佐藤 50:08

7f_2

10-11-F
2分半ほど梯子待ちあったがロードに出てからはガンガン走って下った。

丹羽/上野 20:03
安心院/近藤 20:20
寺垣内/佐藤20:26
---
柳下/市岡20:43

フィニッシュ後、装備チェックを受けてもまだ確定まで時間がハラハラしたが、5分が経過し優勝が確定しほっとしすぎて全身の力が抜ける感じだった。

厳しい展開だったが、逆転するパターンを経験できたのはよかった。ペースは2日間トータルで考えればよさそう。とくかく大きなロスは避けたい。2日目のCP4も下るのではなく林道の角からやり直せば10分弱で済んだ。リロケート時間の短縮をこれから1年の課題としたい。

Staright A
柳下 大/市岡 隆興
総合優勝 12:55:27
DAY1 7:19:32 /  DAY2 5:35:55

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2017年9月30日 (土)

9/23-25 北アルプス縦走

9/23-25に2泊3日で紅葉を楽しみに北アルプスの黒部川源流をぐるっと周回してきました。天候にも恵まれ心に残る山旅となりました。記録として写真と通過時刻をと記していきたいと思います。

9/23

大町ダム7:38 七倉 8:24

Img_6948

高瀬ダム 9:05 (9:04-9:07)

Img_6951

ブナ立尾根上部 10:50

Img_6952

烏帽子小屋 11:09 (11:06-11:15)

Img_6953

12:24

Img_6954

野口五郎岳周辺 12:33

Img_6955

野口五郎岳周辺 12:43

Img_6956

野口五郎岳周辺 12:44

Img_6957

13:04

Img_6959

13:15

Img_6960

13:34

Img_6961

13:35

Img_6963

13:51

Img_6964

13:52

Img_6966

14:04 水晶小屋の先

Img_6968

14:26 岩苔乗越 (14:24-14:30)

Img_6969

14:41 黒部源流

Img_6972

14:54

Img_6976

15:00

Img_6977

15:01

Img_6980

15:03

Img_6982

15:22 三俣山荘

Img_6985

16:02 テントサイトにて

9/24

5:10 三俣山荘

Img_6986

5:46

Img_6989

5:51

Img_6995

6:13 黒部五郎小舎 (6:13-6:20)

Img_6996

6:36

Img_6998

6:38

Img_6999_2

6:39

Img_7002

6:48

Img_7004_2

7:19 黒部五郎肩

Img_7006

7:21

Img_7007

7:28

Img_7009

9:02 太郎山手前

太郎平小屋(9:30-9:45)

Img_7012

10:31

Img_7014

10:34 薬師岳山荘 (10:35-10:40)

Img_7015

11:04 薬師岳 (11:04-11:14)

Img_7016

11:05

Img_7017

11:08

Img_7018

12:40 スゴ乗越小屋手前

スゴ乗越小屋(12:45-12:52)

Img_7019

14:21 越中沢岳

Img_7020

15:22 五色ヶ原

Img_7022

15:30

五色ヶ原山荘 (15:38-15:45)

キャンプ場 (15:55)

Img_7024

16:41 キャンプ場にて

9/25

Img_7025

5:36 キャンプ場発

Img_7026

5:37

Img_7028

5:40

Img_7037

5:51

Img_7042

6:00 ザラ峠手前

Img_7047

6:29

Img_7050

6:50 獅子岳・鬼岳鞍部

Img_7052

7:28 浄土山北ピーク

Img_7053

7:32

Img_7054

7:38 浄土山

Img_7055

8:03 室堂

Img_7059

8:11

Img_7060

8:17

Img_7063
8:24

Img_7066
8:26

Img_7080
8:56

Img_7084
9:39

Img_7085
9:49 東一ノ越 (9:45-9:50)

Img_7086
9:50

Img_7087

11:19 黒部湖

11:25 黒部ダム


 

 

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2017年7月24日 (月)

日本ロゲイニング選手権2

いざスタート。1時間にCP2つのペースだど24時間で48CPなので、最初の数時間はそのペースに乗れるかを一つの目安にする。

Map

[序盤の展開]
34  12:08:44
65  12:36:18
51  13:13:43
47  13:31:32
71  13:58:08
103  14:27:57
67  14:55:26
56  15:14:55
43  15:39:08
104  16:06:55
70  17:18:21
31  17:44:48

さすがに24時間だと多くのチームは普段よりゆっくり。集団の2番手で34に到着する。里山は結構藪が濃いことを確認。65までは他1チームと絡む展開。ここはシンヤさんにペースメイクを任せるが、少し競る形になってしまい24時間のペースには早い印象。51へは出戻りで林道を行くが長く感じ尾根伝いに行ったほうが楽だったかなあ後悔気味。最初に藪の印象を受け考慮しなかったが、確認してもよかった。最後の急登で汗が吹き出しこのペースでは持たないと感じ、以降はセーブしたペースになる。美鈴湖畔に予想通り自販機があったので初回休憩とする。背負った水はほとんど尽きていた。ペットボトル2本買い、1本はその場で飲み干す。以降、水道や自販機があったら給水しながら進むことに。相当量の水分消費だ。31の ハッシュハウスのオープン時間は過ぎてしまったのでコンビニで休憩と考えていたが、実はハッシュハウスは三好さんカフェでまだオープンしていたので休憩を取らせていただく。

ここでプランを練り直す。6時間弱で12CPは取っているが、時間1/4経過で範囲の網羅率はざっとまだ1/6程度。
今後ペースが落ちることを考えられ、おそらく行けるのは40-45CP程度になる。よって101はカットで48-61とする。となれば明るいうちに61を通過し44へ向かう林道に出てしまいたい。

[ナイトナビ前半]
48  18:21:57
61  18:42:52
44  19:28:03
105  19:52:13
63  20:28:04
52  20:59:08
42  21:26:00
日が落ちても涼しさはなく、日中の身体の火照りが継続している感じで進む。夜間のナビゲーションは大きな問題はないが、何かリフレッシュするきっかけが欲しい。そのきっかけはコンビニで休むことぐらいしか思いつかない。コンビニは42から下山し21:50頃に到着した。店内は涼しくイートインもあり思ったよりリフレッシュができた。

[ナイトナビ後半]
74  22:37:50
64  23:08:51
57  23:52:07
39  00:22:57
55  01:25:25
49  01:57:16
69  03:12:31
100  04:21:02

コンビニでリフレッシュできたが、74の登りで再び汗まみれになる。下りは別ルートにしてみるが道が不明瞭で少々苦労する。64以降は完全に平地の区間に入る。そこそこ走れる感じで進むが気温は高いままで軽快さはない。次第に歩く場面が増えてくる。

思ったより時間がかかっており、39でプランを練り直した。市街地のCPを全部取っていると山の上まで行けなくなりそう。2人とも100は取りたい考えだったので、区間は長くなるが49-69-100という流れで進むことに。山の上の73で元気なら会場まで3.5時間、疲れているなら4時間欲しいと計算する。73までは麓から2時間、100から麓まで2時間とすると、7.5~8時間、つまり100に4:00~4:30の間着けば登るチャンスがある。実際に100に到着したのは明るくなり始めた4:21で、余裕はあまりないが何とか想定内だった。

[終盤の展開]
53  05:10:02
37  05:57:11
40  06:22:08
102  07:17:02
73  08:15:47
50  08:44:17
62  08:58:51
59  09:14:57
46  09:31:17
45  09:47:38
75  10:20:25
54  10:43:46
35  11:01:08
41  11:20:55 
F  11:47:42

山へのアプローチは40から102とした。そこまでは53-37-40とつなぐ。40到着のリミットは残り5.5時間、つまり6:30とする。100付近で動きの良いチームがいて自分たちは夜間走れてなかったのではと少し気が引き締まっていたこともあり、スムーズに平地を抜け6:22に40に到着し、山へGOとなる。102についた時点で73はパスしようと一旦話すが、登るペースを計算し行けると判断できたので、シンヤさんを説き伏せ往復する。46もパス候補にしていたが、下りでペースが乗ってきたのできっちり寄る。これで後半は理想的なCP取得で安全圏内に戻ってきた。しかし下界は暑く、いよいよ自分が苦しくなる。最後はほぼ歩きでフラフラと会場に戻って長い長い24時間が終了した。

あとから地図を見直すと49-69-100は49-36-58-100でも距離はあまり変わらないのでこちらのほうが良かったと感じた。あるいは49-36-58-53-100-37でも良いかもしれない。あとは序盤の65の代わりに60,33が取れたかどうか。この2か所に点を伸ばす余地があったが、それでも事前想定の8割は取れたので良かった。

2位との得点差は275点で比率は112.7%。男子2000点超のチームの6時間ごとの累計得点を積み上げると以下のようになる。エリアによって得点効率は変化するので単純比較にはならないが、夜半過ぎはやはりペースも悪かったと思われ最後の6時間で逆転したことになる。

山とヤギ 742-1352-1754-2436
迪草日和 782-1317-1798-2161
イヌイ 641-1209-1725-2133
L3豆戦車 657-1259-1680-2081

ちなみに混合トップとは132.6%、女子トップとは136.1%。混合トップと男子トップが近い得点になることも多いが、男子が12位まで混合を上回っており層が厚かったといえる。

今回は市街地が多く、ナビゲーションの難易度や補給のしやすさやからフィールド的には世界選手権と比べ厳しさは薄かったと感じている。ただし、気候的に暑い時期だったので体力的な厳しさはかなりのもので、レースの組み立ての難しさは単純に走力で押し切れる5-6時間の街ロゲイニングとは全く異なっていたと思う。トータルで考えれば、チャンピオンを決めるのに十分な舞台だったと感じている。個人的には暑さは苦手なので、もう少し高所か涼しい時期だったらうれしいなあ。もちろんナビゲーションの難易度が上がるのも望むところ。

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2017年7月20日 (木)

日本ロゲイニング選手権

第1回日本ロゲイニング選手権に参加してきました。

結果は2436点(満点は3000点)で優勝することができました。2002年に国内で初開催されたロゲイニング大会から、ここまでたくさんの参加してきましたが、今回は24時間の日本チャンピオンを決める選手権で、キャッチコピーも「最強は誰だ」。

「今までの実績は関係ないよ、ここで勝った者が真の実力者だよ」というメッセージと受け取り、ならば真剣勝負だという緊張感を持って臨みました。チームのペアは山田慎也選手。彼はPTLなど海外のロングトレイルの完走実績があり、フル2時間40分、ウルトラ8時間と走力も申し分なく、頼もしいパートナーです。

作戦編と実践編に分けてレポートを書きたいと思います。

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■作戦編
まず、プログラムで公開された情報から、競技範囲とCP数、配点を想定した。
---
CP数:50
満点:3000点
地図のサイズ:A3ノビ
縮尺:1/50000
最低標高:520m
最高表高:1530m

Yosou
事前に想定した図

シンヤさんが過去地図を入手してくれて、今回も美ヶ原が入ることを楽しみにしていたが、少し残念という感想。全般的に標高が低い分、暑さ対策もより必要になる。

A3ノビの1:50000の範囲は約20*15kmで、単純に地図の外周だと70km。ちなみに、、、A3ノビの1:25000で開催されるロゲイニング大会は多く、トップが8割程度を取る設定が適しているとすると、市街地ら5時間、山なら10時間程度。つまり、山と街の比率が3:2だったら、8時間程度が適しているということになる。

それと比較して、今回の範囲は外周距離は2倍、面積で4倍ということになる。CP数が変わらず位置関係が相似ならルート距離は2倍ちょうどだが、CPの位置や数の増加によってルート距離はさらに増加する。(このあたりの計算は複雑になると思いますが、、、)

今回は50個とやや多めということで、ざっと2.5倍ぐらいになると想定される。

また24時間になると巡行速度は落ちるので、これを1.2倍と考える。

以上から、8時間*距離2.5倍*巡行1.2倍=24で、やはりちょうど24時間に適した競技設定、ということが想定される。つまり、優勝を狙うならおおよそ8割狙いでプランニングすればOKということになる。

もっとも、これだけ広範囲だと設定の負担も大きいため、若干狭い範囲に収まっている可能性、基本は道利用で、不整地の巡航低下が少ないこと、自分たちの頑張りで1.2倍を短縮することなどから、満点近くもありうるとも想定した。

流れとしては日中は熱いため炎天下の町は避けたく、まずは山、夜は街、夜明けに山と考えた。

以上が事前にコースを予想した内容になる。

---
さてレース当日、それぞれ車で早朝出発で、10時前に会場で合流した。地図が配布されたのは10時40分。

Img_6769s

範囲はほぼ予想通り!

ざっと見た印象は街が想定より点数低めで、高得点CPは出戻りか空走区間が発生しやすい。すんなり効率的できず難しいなあと、地図に見入っていたら、うっかり飲み物を地図上にこぼしてしまった。少し慌てたが、タオルでふき取って大きな影響はなく済んだ。

気を取り直して頭を整理し、
・ひとまず満点も意識したプランニングをしておきたい
・近くは保留できるが、遠くはプランの段階では外せない
・近くで保留できるCPを探す。まずは32、次に65。
・特に32はアプローチが南北しかなく、他のCPからも離れていてかなり非効率
・会場へのIN・OUTは34or41が良いのでこれは決定
・山、街、山なら最初は東に出て南北いずれかの山塊に展開が良い。と、するとまずは34。

これで東から時計回りか反時計回りかに決まる。

南の山塊は73へのアプローチが3方向で一筆書きが難しく、序盤だと取捨選択が難しい。いっぽう北の山塊は一筆書きしやすく、早ければハッシュハウスにも寄れる。101は遠いが、行く行かないの判断は48の到着時間でできるうえに48-61の流れも良い。また、最後は41なので後半南のほうが流れが良い。

これで反時計回りに決めた。
なお、65は非効率と判断したが、まずまずの高得点&終盤残すとラインが交差する(極力避けるべき)ので序盤にとることとした。

南の山塊の取り方は調整がきくのでスタート時点では保留にした。水は1.7L程度 食料はある程度コンビニも使えるので7割程度を持った。また発汗対策で塩タブレットはたくさん持つ。会場内も暑いのでなるべく消耗しないように過ごした。

(競技編つづく)

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2016年11月17日 (木)

OMMJapan2016 DAY2ルート

Img_5667

S-1 谷ルート(青)も検討するが、アタックがきつそうなので尾根ルートを選択。同時スタートの山田・有賀チームと並走するが1でわかれる。

1-2 まずは鞍部へトラバース。目標の谷は明確でわかりやすい。

2-3 3は事前にCPが設定されるのでは、と考えていた面白い地形。2の脱出で林道をスルーしてしまうが地形で進む。アタックは最短を狙うが手前のピークが藪で若干ロス。

3-4 登りは昨日の逆ラインで。ゆっくり登ったせいか違うラインをとった1分後スタートの寺垣内・佐藤チームに先行される。

4-5 2日目のルート選択ロングレッグ。前日の経験から主要道を使うと早そうなのでさっさと出るプラン。緑ルートだった寺垣内チームと合流する。

5-6 尾根ルートと林道ルートの2種類あり。共に尾根を選択するが、彼らばトラバースが速く次第に離され姿がみえなくなる。尾根に乗ってしまえば易しい。

6-7 林道へ出るところでこれから6に向かう山田・有賀チームを見る。7もCP位置は尾根上で容易だが、面白いCP位置設定だと思う。鞍部を狙い迂回と登り返しを抑える作戦だったが斜面はややきつかった。8へ下る小径は事前に確認しておく。

7-8 CPのある小径が不明瞭で地図で見るより難度が高かった。青ルートを選んだ寺垣内チームに再び追いつき、先に小径を見つけて先行する。

8-9 つなぎの区間。再び先行され少しづつ離される。

9-10 スキー場を考えたが昨日の逆ルートを選んだ。登りでじわじわ追い上げ急登のトレイルでここが勝機と判断した市岡さんが一気にスパートして逆転のフィニッシュ。

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